<< トップ / 《読者のご意見》一覧 / |
アメリカを代表する著名な投資家であるケン・フッシャー氏の著作。
書名にあるとおり市場でよく言われているあれこれの事柄が果たして本当にそうなのかどうか、17つの章でそれぞれのテーマについて解説した内容となっています。
その内容は債券は安全なのか、アセットアロケーションは年齢で決まるのか、高配当株や小型株は有利なのか、巷に流れているニュースでうまく儲けられるのか等々。いずれもわかりやすい言葉で、さて、これは本当にそう言えるのかどうか解説してくれています。
本書は書かれている内容のすべてを一々覚え込むというよりは、自分自身を見つめ直して、自分の運用や投資方針、投資哲学を見直すために役立つように思います。
本書で指摘されている内容のうちのいくつかは多分自分自身もなんとなく信じていたり、あるいはさらに確信を持っていたりすることかもしれません。
ます自分の運用の基本的にスタイル、発想、哲学とはどんなものなのかを再認識し、それをそのままにしておくのではなく、本書で行われているようにそれを疑う、反対の面から考えてみる、そういう過程を通して見直してみる作業というのはかなり意味があるように思えます。
本書の中のどこかの一章だけでも自分にとって意味のある指摘があったとすれば、本書はとても有用かつ有意義な書籍だったということになるかと思います。
ふしみん 60代 個人投資家
投資歴29年
鳳凰堂のランダムウォーカー
私自身が考えたことがなかったのは第12章「高失業率は株式の息の根を止める」でした。まさに目から鱗でした。大変参考になりました。
また、「おかしいな? 本当かな?」と思っていた項目に回答をくれるような大変参考になる本だと思いました。例えば、株式投資の割合を年齢のみで決めることについて以前から違和感がありました。自分の死亡時期がわからないのに、なぜ、このような式で一律に表示できるのか?と。この点について、第2章「アセットアロケーションの近道」で回答をいただいたように思います。
また、他の本で述べられている項目を別の証拠で強化するような大変参考になる本だと思いました。例えば、第1章「債権は株式よりも安全」という神話と第9章「小型バリュー株の優位性は持続する」という神話が誤っていることは、ジェレミー・シーゲルの『株式投資』において記載されている内容を補強しています。
更に、第10章「確信が持てるまで待て」という神話が誤っていることは、ハワード・マークスの『市場サイクルを極める』において記載されている内容を補強しています。
このように、本書は、市場に関して現在よりも理解を深めたいと思っている個人投資家の方に大変役立つと思われます。
スマイル 会社員
投資歴(個別株30年)
<< トップ / 《読者のご意見》一覧 / | Page Top ▲ |
Copyright(C) Traders Shop All Rights Reserved.