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本書は、デイトレードをどうやって行うかについて、あらゆることが書かれている。
また、トニー・オズが実際に行った、トレードが詳細に記されている。この本によってデイトレードの素晴らしさが分かる一冊と思われるので、是非ご一読をお勧めする。
4週間のトレードが詳細に記録されており、これを読んでいくだけでも、大変価値のあるこてであり、「自分ならどするか」ということを考えながら読むと、自己の売買技術の向上に役立つ。
全部のトレードを最低3回以上は、読んで理解されることをお勧めする。本書の最初にも書かれているが、トニー・オズのトレードを理解した上で、そのやり方をマネることが、役立つのである。「習うよりまねよ」というこてである。
そうした上で、25章の「成功への鍵」については、熟読した上で、机の前に貼っておき、トレードの始まり(1日の始め)、トレードの終わり(1日のトレード終了時)に自分は、ルールを守ってきたかを確認すべきである。多くの人は、これを「知ってはいる」また、「あーそんなことか」などと考えている。しかし、もう一度、トレードが正しかったかどうか(つまり、自分は、ルール通りやったか)を振り返れば、勝利に近づけると思います。 そういった意味で、本書は、大変役にたつ一冊です。
(H.K 50代 自営業)
株式デイ・トレ−ダ−による実際の売買を記録した相場日誌である。
米国人らしく(?)心の葛藤があまりなく、淡々と売買していることがよくわか
る。
というより、デイ・トレ−ドでは、損失にいちいち落胆していたら後が続かないと
いうことだろうか。そういう意味では、著者のオズはタフな人なのだろう。
50日移動平均線を使って、トレ−ドするというものだ。
デイ・トレ−ドは瞬時に判断しなければならず、複雑なシステムは必要ないという
ことだろう。
オズは支持線で買い、ストップロスを入れ、成功すれば欲張らず利喰い、ストップ
がヒットすれば、再びマ−ケットを物色する。
素晴らしいトレ−ドもあれば、ミスだらけのトレ−ドもある。こうした実際の売買
の記録を見ると、プロとはいえ、いつも華々しく儲けているわけではないんだな、と
妙に安心してしまう。
しかし、プロとアマの違いは、メンタルの面では「失敗にめげない」、マネイジメ
ントの面では「必ずストップを入れる」ということだろう。
これは、簡単なようで実に難しい。売買シグナルに従って儲けていても、転ける時
は必ずある。
しかもそれが連続する場合があり、こんな時は3度目のシグナルが出ても、気分的
に滅入っているため、見逃してしまう。しかし、えてしてそんな時に限って、相場は
シグナル通りに動き、シグナル通りに売買していれば大きな利益が得られたはずなの
だ。
私自身がデイ・トレ−ドをして身に滲みたのは、損失を気にするな、失敗の回数に
かかわらず自分の信じる手法を続ける、ということだ。オズも、本書ではこのことに
繰り返し振れている。
オズは失敗が続くと、2階のベランダに出て深呼吸をし、「良いトレ−ドをしなけ
れば」と我が身を振り返る。失敗すれば誰でも気が動転する。しかし、これはアマ
チュアだ。
プロであるなら、プロを自認するなら、タフになって、トレ−ドすることだ。
感情をコントロ−ルしなければならない。
しかし、プロになりたいアマチュアの私としては、心理的な葛藤をもう少し記載し
てくれれば、この日誌にも深みが出てくると思うのだが……。
(40代 男 商品先物取引会社員)
日々、デイトレードで悪戦苦闘する中、”デイトレーディングの神様”といわれる 人物の思考、判断、行動などと比べ、まず自分に何が欠けていて、どうすればいいの かを見つけ出そうと読み進んだのだが、その結果は期待はずれの予想通りだった。神 様だろうと聖杯など持ってはいないし隠してもいない。この本、この神様のすばらし さは後になって気が付いたのだが、誠実なのだ。つまらないくらいに簡単そうに売買 をこなし、小さな利益を積み上げていく。その過程を何度も何度も読むうちに(これ は日誌で毎日こんな調子だから)イメージトレーニングができてきたような感覚にな り、こうゆう風に実践してみたくなってくるのが不思議な効果だったと言える。
手法自体は拍子抜けするほどシンプルだが、それは手法が重要なのではないことを 明示していた。ではどうやって稼いでいるのか。私の興味はやはりそこなのだ。神様 はミスをしない。とにかく淡々と進めている。落ち着いていて、デイトレードのダイ ナミックさなには目もくれず、感情など元からないように。しかしそれができるくら いなら苦労はないのだ。本書にあるのは一般的なルール設定と個々の解釈の説明で、 実際のチャートとその売買ポイントがあるので、初心者の方が経験不足を補うのに最 適だろう。だが、それだけではなかった。よく、習うより真似ろと言うが神様の毎日 の行動から、1日の取引銘柄が多く、いちいち感情的になっていられない環境をつく りあげ、そのためにはシンプルな手法でないとトラブルの元になるのだろうと考えれ ば、そこを真似ることで必然的に神様に近付けるのではないかと気付いた。もちろ ん、収拾が付かなくなり諸刃の剣にもなりかねないが、順を追って挑戦してみる価値 があると確信している。
実は、今の自分の欠点が時たま陥る損切りとの葛藤に、裁量的に対処すべきかシス テマティックに対処すべきか知りたかったのだが、本書によって新しいアイデアを得 ることができた。それが著者の意図することと違ったとしても、このような解釈の自 由があることに理論の押し付けではない本書の有益さとその狙いを感じる。また、 本書の手法がシンプルなのは“シンプルにしよう”という意志と目的があるからだ し、小さい目標値を積み重ねられるのも、手法に合った適切な目標値を予め持ってい るからだ。それが神様の思考であり行動だ。トレード日誌のつけ方としては素直に参 考にするつもりだが、私は”神様”を崇拝しているわけではないし、シュミレーショ ンとして真似てはみたがそれが自分に合うとも思っていない。 そのときの自分の状態によって、異なる解釈でまた新たなヒントが得られそうな、 意外と奥深い本として自分の日誌とともに大切にしておきたい。
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