トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/07/03 08:34, 提供元: フィスコ

2日の米国市場ダイジェスト:NYダウは10ドル安、ハイテクが支える

*08:34JST 2日の米国市場ダイジェスト:NYダウは10ドル安、ハイテクが支える
■NY株式:NYダウは10ドル安、ハイテクが支える

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は10.52ドル安の44484.42ドル、ナスダックは190.24ポイント高の20393.13で取引を終了した。

ADP雇用統計が予想外に減少したため、景気減速が警戒され寄り付き後、下落。その後、半導体のエヌビディア(NVDA)などの反発がけん引しナスダックは上昇に転じた。通商交渉進展やトランプ政権の大型減税成立期待にダウも下げ止まり。トランプ大統領がベトナムと関税政策を巡り合意に達したと明らかにすると、相場は一段高、ダウは下げ幅を縮小した。ナスダックやS&P500種指数は過去最高値を更新し終了。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、ヘルス機器・サービスが下落した。

スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)や靴販売のオン・ホールデイング(ONON)は主要な取引先であるベトナムとトランプ政権が通商協定で合意に達したことが好感され、それぞれ上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は第2四半期販売台数が2四半期連続での減少となったが一部で警戒されていた程落ち込まず安心感に買われた。携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。銀行のJPモルガン(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)は連邦準備制度理事会(FRB)のストレステストの結果を受けて四半期配当引き上げを発表し、それぞれ上昇した。

ヘルスケアのセンティ―ン(CNC)は医療保険制度改革法(オバマケア)に基づく事業において、当局の不正加入者取り締まり強化などリスク上昇で利益見通しを撤回したことが嫌気され、大幅安。ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は広範なコスト削減計画の一環として家庭用ゲーム機「Xbox」部門で会社としては第2弾となる従業員削減計画を発表し、下落。半導体のインテル(INTC)は最高経営責任者(CEO)がファウンドリ事業を巡る戦略転換を検討と報じられ、下落した。

高級電気自動車メーカー、ルーシッド(LCID)は第2四半期の販売台数が3309台と、前年同期の2394台から増加したと発表した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米ADP雇用統計は予想外の減少も長期金利上昇でドルは下げ渋る

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円20銭から143円49銭まで下落し、143円67銭で引けた。米6月ADP雇用統計が予想外に2年ぶりの減少となったため利下げ観測にドル売りが優勢となった。その後、英国債相場下落に連れ米国債相場が下落したため長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは1.1747ドルの安値から1.1800ドルまで上昇し、1.1796ドルで引けた。ユーロ・円は169円04銭まで下落後、169円54銭まで上昇した。トランプ大統領が関税を巡りベトナムと合意したことを明らかにし、リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3663ドルから1.3563ドルまで下落。英国の債務拡大や財務相の辞任懸念がポンド売りに拍車をかけた。ドル・スイスは0.7913フランから0.7941フランのレンジで上下した。


■NY原油:大幅高で67.45ドル、米貿易協議のさらなる進展を意識した買いが入る

NY原油先物8月限は大幅高(NYMEX原油8月限終値:67.45 ↑2.00)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+2.00ドル(+3.06%)の67.45ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは65.23ドル−67.58ドル。アジア市場で65.23ドルまで下落したが、米国市場の後半にかけて67.58ドルまで上昇。ベトナムが米国からの輸入品に対する関税撤廃に関する協定を締結し、米国の貿易協議のさらなる進展が期待されたことが材料視された。通常取引終了後の時間外取引では主に67ドル台前半で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 48.71ドル +0.56ドル(+1.16%)
モルガン・スタンレー(MS) 142.86ドル +1.79ドル(+1.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)715.89ドル +9.43ドル(+1.33%)
インテル(INTC) 21.88ドル -0.97ドル(-4.24%)
アップル(AAPL) 212.44ドル +4.62ドル(+2.22%)
アルファベット(GOOG) 179.76ドル +2.85ドル(+1.61%)
メタ(META) 713.57ドル -5.65ドル(-0.78%)
キャタピラー(CAT) 398.43ドル +7.51ドル(+1.92%)
アルコア(AA) 31.52ドル +1.32ドル(+4.37%)
ウォルマート(WMT) 97.61ドル -0.63ドル(-0.64%)


《ST》

記事一覧

  • 2025/07/05 10:00:個人投資家・有限亭玉介:機密データを狙うAI対AIの攻防の中で思惑の注目株【FISCOソーシャルレポーター】
  • 2025/07/05 07:32:前日に動いた銘柄 part2アヲハタ、アジュバン、rakumoなど
  • 2025/07/05 07:15:前日に動いた銘柄 part1データセク、キユーピー、霞ヶ関キャピタルなど
  • 2025/07/05 05:44:NY為替:米国市場休場のため主要通貨の為替取引は動意薄
  • 2025/07/04 18:30:欧州為替:ドル・円は伸び悩み、144円29銭まで値下がり
  • 2025/07/04 18:15:日経平均テクニカル: 小幅続伸、5日線下降も大勢上昇
  • 2025/07/04 18:00:4日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で続落、2週ぶり24000pt割れ
  • 2025/07/04 17:25:欧米為替見通し: 米国休場で主要通貨の為替取引は動意薄となる見込み
  • 2025/07/04 17:00:4日の中国本土市場概況: 上海総合0.3%高で続伸、ガラス関連株が高い
  • 2025/07/04 16:46:東証グロ−ス指数は小幅に4日ぶり反発、買い一巡後は上値の重い展開
  • 2025/07/04 16:38:新興市場銘柄ダイジェスト:ブルーイノベは大幅反発、ブライトパスがストップ高
  • 2025/07/04 16:36:オンワードHD---売り優勢、第1四半期小幅増益で6月既存店はマイナス成長に
  • 2025/07/04 16:35:日経VI:上昇、関税交渉の先行き不透明感など警戒
  • 2025/07/04 16:33:日経平均寄与度ランキング(大引け)〜日経平均は小幅続伸、アドバンテストや東エレクが2銘柄で約51円分押し上げ
  • 2025/07/04 16:30:東証グロース市場250指数先物概況:売り一巡感が強まり4日ぶりに反発
  • 2025/07/04 16:28:ナルミヤ、キユーピー、霞ヶ関キャピタルなど
  • 2025/07/04 16:26:4万円回復後はこう着感が強まる【クロージング】
  • 2025/07/04 16:25:リンガーハットなど
  • 2025/07/04 16:17:Iスペース Research Memo(5):2025年9月期業績は主力事業の収益力回復が計画達成の鍵を握る
  • 2025/07/04 16:15:Iスペース Research Memo(4):注力領域のマーケティングソリューションは計画を上回るペースで成長