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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/05/20 12:33, 提供元: フィスコ

株式会社ストレージ王×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)

*12:33JST 株式会社ストレージ王×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)
ストレージ王<2997>

■質疑応答
●DAIBOUCHOU
親会社であるデベロップ様についてですが、コンテナホテルやレスキューホテル、コンテナ型モジュールなど、コンテナを活用した非常に興味深い事業を展開されている印象があります。こうした背景を踏まえ、ストレージ王様におかれましても、コンテナを活用したストレージ以外の事業を今後展開される予定はあるのでしょうか。

■ストレージ王 荒川様
はい。まず、当社はもともとコンテナ型のトランクルームからスタートし、そこから屋内型の施設へと事業を広げてきたという経緯があります。現時点では、いずれの形態においても「トランクルーム」という事業の枠内に留まっており、それ以外の用途でのコンテナ活用にはまだ踏み出していない状況です。

ただし、当社のトランクルームは不動産投資家の方々にご購入いただくケースが多く、そうした背景もあって、トランクルーム以外の不動産を取り扱うことも一部ではございますが行っています。ただし、現時点ではそれが事業の柱というほどの規模ではなく、基本的にはトランクルーム専業の体制で運営しています。

そんな中で、現在検討している新たな取り組みのひとつとして、「二地域居住」への対応があります。昨年度より法制化が進み、国土交通省を中心に全国的に推進されている「二地域居住」は、地方創生の一環として注目されており、今後のライフスタイルとしても広がりが期待されています。実際に、都市部と地方の2カ所に住む生活スタイルを検討する際、大きな課題となるのが「住まいの確保」と「移動にかかる費用」です。

移動手段については、航空会社や鉄道会社がさまざまな取り組みを進めていますが、問題は「もう一方の住まいをどう確保するか」という点です。地方には空き家が多く存在しますが、すぐに住める状態でない物件も多く、例えば中に古いタンスや衣類などが残っていたり、清掃が必要な状態だったりと、利活用が進まない現状があります。そこで、トランクルームを活用し、空き家内に残る私物などを一時的に保管して、早期に貸し出せる状態に整える。そうした、新しい形でのトランクルームの使い方を模索し、現在準備を進めている段階です。これまでの事業の延長線上にありつつも、地域課題の解決に寄与する新しい取り組みとして、可能性を広げていきたいと考えています。

●DAIBOUCHOU
なるほど。キャンピングカーのコンテナ版みたいなイメージですかね。

■ストレージ王 荒川様
そうですね。コンテナを活用して荷物をお預かりするという従来の使い方に加えて、例えば空き家が10件ある場合、そのうち1件を倉庫代わりに活用し、残りの9件を居住用として開放するといった使い方も考えられると思っています。また、例えば廃校となった小学校の体育館など、場所によっては多様な用途に活用できる余地があると感じており、そういった施設を使わせていただけるような取り組みができればと考えています。

このように、従来の「トランクルーム」という枠にとらわれず、「家財の管理」という広い視点から、地域や生活スタイルの変化に対して当社のサービスがお役に立てないか、可能性を探っているところです。

●DAIBOUCHOU
わかりました。ありがとうございます。

2つ目の質問ですが、御社は親会社であるデベロップ様ではなく、子会社のストレージ王様が部分的に上場されました。この点について、その理由や背景を教えていただけますでしょうか。

私の個人的な感覚では、デベロップ様の方が事業規模も大きく、投資家からの関心も高まり、株価にも好影響があるのではないかと感じております。そうした中で、なぜストレージ王様を上場主体とされたのか、その意図や狙いについてお聞かせいただければ幸いです。

■ストレージ王 荒川様
はい、ご指摘のとおりだと思います。デベロップにつきましては、私どもからは他社にあたるため詳細は申し上げられませんが、昨年株式会社エイチ・アイ・エス様からの出資を受けたり、現在、上場に向けた準備を進めていると伺っています。

一方で、私どもストレージ王が先に上場した理由についてご説明します。デベロップでは、もともと建築事業及び太陽光発電事業を主軸に展開していましたが、ここ数年でホテル事業に参入し、事業ポートフォリオが大きく変化してきました。上場にあたっては、一定の事業の安定性や継続性が求められるため、そうした事業構造の変化がある中では、上場準備がやや進めづらかった面があるのではないかと考えています。

当社はトランクルーム専業としてビジネスモデルが比較的一貫しており、事業のブレが少なかったことに加え、特に屋内型トランクルームの開発を進めるうえで、銀行からの資金調達を自社単体で行えるようになりたいという明確な資金ニーズがありました。そうした背景から、結果として2022年にグロース市場への上場を実現することができました。

●DAIBOUCHOU
そういう事情があったのですね。コロナ禍の影響によって、デベロップ様も「レスキューホテル」などの新たな事業に拡大されたというニュアンスで理解してよろしいでしょうか。

■ストレージ王 荒川様
そうですね。デベロップはコロナ渦が始まる前からホテル事業に進出しており、コロナ禍においては一時的に厳しい時期もあったと聞いています。しかし、ここ数年はホテルの稼働率も回復・上昇してきており、現在は上場に向けた機運が高まっている段階だと認識しています。

●DAIBOUCHOU
そういうことだったんですね。ありがとうございます。

3つ目の質問として、コンテナ建築のトランクルーム出店強化とあります。親会社もコンテナ建築事業を行っており、コンテナ建築は、比較的工期が短く、最近の建築費上昇への対策にもなると思います。コンテナ建築によるトランクルームの価格競争力や競合優位性について教えてください。

株式会社ストレージ王×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く


《MY》

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