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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/07/15 14:05, 提供元: フィスコ

ミアヘルサHD Research Memo(5):2025年3月期は売上高、営業利益、経常利益で過去最高を連続更新(2)

*14:05JST ミアヘルサHD Research Memo(5):2025年3月期は売上高、営業利益、経常利益で過去最高を連続更新(2)
■ミアヘルサホールディングス<7129>の業績動向

(2) 子育て支援事業
子育て支援事業の売上高は前期比6.3%増の9,736百万円、セグメント利益は同22.3%増の1,070百万円と連続増収増益となり過去最高を更新した。期中に認可保育園1園及び学童クラブ1ヶ所を開設し、2025年3月末で学童クラブ等2ヶ所の業務受託が終了した。

受入園児数については前期比1.1%減となった。2023年4月と2024年9月に開園した認可保育園(4園)の園児数が増加したものの、2024年3月末に不採算であった認証保育園の閉園を行ったことや、待機児童の減少に伴い既存保育園の園児数が減少したことが響いた。ただ、2024年12月にこども家庭庁が保育士の賃金アップを目的に公定価格の増額を決定したことで、園児当たりの保育料が2024年4月まで遡って増額改定され増収増益要因となった。また、2024年3月末に不採算だった認証保育園を閉園したことや、2023年4月に開園した3園の収益性が園児数増加で向上したことにより、利益率も前期比1.4ポイント上昇し11.0%と2ケタ台に乗せた。

(3) 介護事業
介護事業の売上高は前期比6.6%増の3,543百万円、セグメント利益で9百万円(前期は131百万円の損失)と3期ぶりに黒字転換した。当期に訪問看護事業所を1事業所閉鎖したほか、2025年2月に特定施設入居者生活介護事業(1事業所)を事業譲渡した。

売上高は2023年8月に千葉県流山市に開設したホスピス対応型ホーム(定員61名)のサービス付き高齢者向け住宅及び併設事業所3事業所(居宅介護支援事業所、訪問介護事業所、訪問看護事業所)の利用者数が増加したことに加え、既存事業所のサービス付き高齢者向け住宅の入居率も高水準で推移し、併設事業所の利用者数も安定的に推移したことなどが増収要因となった。通所介護利用者数は2023年9月に不採算事業所を閉鎖した影響で前期比1.6%減となったが、稼働率※は前期の69.6%から73.7%に上昇した。ここ数年は不採算事業所の閉鎖を進めたことで通所介護利用者数も減少傾向が続いたが、不採算事業所の整理が一巡したことで2026年9月期以降は利用者数の増加が見込まれる。また、サービス付き高齢者向け住宅の入居率も前期の92.2%から95.3%に上昇した。流山市のホスピス対応型ホームについては3分の2がホスピスフロアとなっており、入居率は65%前後の水準まで上昇している。

※ 四半期ごとに利用者数÷稼働率で定員数を算出し、通期合算して算出。

利益面では、2024年3月期に実施した不採算事業所の閉鎖により、効率化が図られたことが改善要因となった。なお、2025年2月に事業譲渡した特定施設入居者生活介護事業の当期間の業績は売上高で142百万円、営業損失で6百万円であった。事業譲渡した理由は、同事業と他施設とのシナジー効果が発揮できず、事業譲渡することが中長期的な企業価値の向上につながると判断したためだ。

(4) その他
食品事業の売上高は前期比3.7%増の963百万円と過去最高を2期ぶりに更新したものの、セグメント利益は同42.5%減の15百万円と2期連続で減益となった。学校給食部門が物価上昇の影響等により低調に推移したほか、フランチャイジーとして展開している宅配寿司「銀のさら」も、宅配食ニーズの落ち込みに加えて販売価格の値上げを実施した影響で顧客数が減少し、減益要因となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


《HN》

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