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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/07/23 11:01,
提供元: フィスコ
エムアップ Research Memo(1):会員基盤拡大やEC、電子チケットの伸びにより、大幅な増収増益
*11:01JST エムアップ Research Memo(1):会員基盤拡大やEC、電子チケットの伸びにより、大幅な増収増益
■要約
1. 会社概要
エムアップホールディングス<3661>は、アーティストを中心として、タレントや声優、アニメまで、幅広いジャンルにおけるファンクラブサイトの事業を軸としながら、キャラクター、スタンプ、音楽、電子書籍といった多岐にわたるデジタルコンテンツの配信から、eコマース、電子チケットに至るまで、複合的な事業展開をしている。音楽アーティストを中心とするファンクラブサイトの運営は800以上、ファンクラブサイトの課金会員数は380万名を超え、それぞれ国内最大規模を誇る。代表取締役の美藤宏一郎(みとうこういちろう)氏が音楽業界(レコード会社)出身者であることから、アーティストやタレント、スポーツ選手、キャラクターなど強力IP(Intellectual Property)の獲得に強みがあり、多岐にわたるカテゴリーやジャンルで数多くの公式サイトを展開する。2020年以降、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を一部受けたものの、ライブ・コンサート市場が再び活況を呈するなか、「EC事業」や「電子チケット事業」との連動や、新しいファン体験を提供するサービスの拡大とともに足元業績は大きく伸びている。最近ではグローバル展開にも注力しており、新技術(VRやWeb3.0、NFT等)を活用した次世代ファンビジネスの育成を含め、同社は新たなステージを迎えようとしている。
2. 2025年3月期決算の概要
2025年3月期の業績は、売上高が前期比38.8%増の25,782百万円、営業利益が同43.9%増の4,065百万円と期初計画を上回る大幅な増収増益を実現した。主力の「ファンサイト事業」「EC事業」「電子チケット事業」がともに順調に拡大した。「ファンサイト事業」は、新規FC獲得とそれに伴う課金会員数の伸びが想定を上回り業績の伸びをけん引した。「EC事業」も、ライブ・コンサート市場が活況を呈するなか、会員限定販売・事前販売などのファンニーズに寄り添ったサービスが奏功した。「電子チケット事業」についても、取り扱いアーティストが着実に増加し発券枚数が伸びたほか、周辺サービス(オンラインくじ等)を付加したサービス単価の向上、チケットトレードの着実な成長により順調に拡大した。利益面でも、円安に伴うサーバー費の上昇に加え、新規事業等への先行費用が発生したものの、課金会費数の伸びや収益性の高い「EC事業」「電子チケット事業」の拡大により大幅な増益を実現した。
3. 2026年3月期の業績予想
2026年3月期の業績予想について同社は、売上高を前期比8.6%増の28,000百万円、営業利益を同15.6%増の4,700百万円と引き続き増収増益を見込んでいる。引き続き「ファンクラブ事業」「EC事業」「電子チケット事業」がそれぞれ順調に拡大する見通しである。課金会員の底上げ、並びに「EC事業」「電子チケット事業」との連動による顧客単価の最大化を図るほか、グローバル展開による海外ファンの取り込みも強化していく考えだ。利益面でも、サーバー費の上昇や採用強化による人件費増、新規事業への開発投資などを予定しているものの、収益性の高い「EC事業」「電子チケット事業」の拡大等により増収を確保する見通しである。
4. 今後の成長イメージ
今後も強力IPの獲得や会員基盤の拡大により、既存事業の安定的かつ継続的な成長を見込むとともに、グローバル展開や電子チケット事業の拡充、次世代ファンビジネスの創出、M&Aを含む新規事業の育成を新たな収益ドライバーとして、グループ全体で成長を加速する戦略を描いている。営業利益ベースでは年間20%以上の成長を目指していく。
■Key Points
・2025年3月期は会員基盤の拡大やEC、電子チケットの伸びにより大幅な増収増益を実現
・本格的なグローバル展開を見据えた施策や次世代ファンビジネスへの投資にも取り組む
・2026年3月期も会員基盤を起点とする各事業・サービスの伸びにより増収増益を見込む
・今後も既存事業の伸びに加え、グローバル展開や次世代ファンビジネスの創出等により成長加速を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
《HN》
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