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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/09/17 13:01,
提供元: フィスコ
コーア商事HD Research Memo(1):2025年6月期は、大幅増益で過去最高を更新
*13:01JST コーア商事HD Research Memo(1):2025年6月期は、大幅増益で過去最高を更新
■要約
コーア商事ホールディングス<9273>は、東京証券取引所(以下、東証)プライム市場に上場する、医薬品原薬の輸入・販売及び医薬品の製造販売等を行うグループの持株会社である。ジェネリック医薬品原薬の輸入・販売(原薬セグメント(原薬販売事業))からスタートし、現在は注射剤を主とした医薬品の製造販売、医薬品の受託製造(医薬品セグメント(医薬品製造販売事業))にも注力する。中・長期の事業計画の着実な推進により、成長の継続を目指している。
1. 2025年6月期の業績概要
2025年6月期の連結業績は、売上高で前期比5.1%増の23,269百万円、営業利益で同22.2%増の5,355百万円、経常利益で同23.1%増の5,375百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同23.5%増の3,637百万円の増収増益となり、売上高及び各段階の利益は過去最高を更新した。売上高はおおむね計画どおりであったが、各段階の利益は計画を15%以上も上回った。売上総利益の大幅増に対して、販管費の増加が小幅にとどまったことが高い増益率の理由である。営業利益率は同3.2ポイント上昇の23.0%に改善した。セグメント別には、原薬セグメントは、近年上市した品目の拡販や、一部の品目で得意先での在庫調整解消による取引量の増加により、増収・増益となった。また、医薬品セグメントでは、受託製造しているプレフィルドシリンジ製剤の堅調な販売により増収となり、収率や稼働率の向上に伴う生産性の改善や売上構成の変化等により利益率が向上して大幅増益となった。設備投資は、蔵王第二工場の建設が予定どおり進行して大幅に増加した。自己資本比率、ROA、ROEなどの指標はプライム上場する全産業平均を大きく上回り、高い安全性と収益性を備えている。原則、毎年増配の方針に従い、1株当たり年間配当は期初予想を上回る同3.0円増の16.0円と、株主還元にも十分に配慮していると評価できる。
2. 2026年6月期の業績見通し
2026年6月期の連結業績は、売上高で前期比10.4%増の25,700百万円、営業利益で同1.4%増の5,430百万円、経常利益で同1.0%増の5,430百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同0.1%増の3,640百万円の見通しだ。増益率が低いのは、中期的な成長の足元を固めるために、人員増や拠点の建て替えなどから販管費の増加を見込むためであるが、例年どおりに保守的な業績予想と言えよう。セグメント別には、原薬セグメントは、新規採用品目の増加と既存品の販路拡大により、大幅増収と小幅増益を予想する。医薬品セグメントは、主力製品の増産により売上・利益を確保し、蔵王工場の受託事業を展開することで、小幅の増収増益を予想している。また、1株当たり年間配当は同1.0円増の17.0円を計画する。引き続き中・長期的な成長戦略に従って設備投資を行う一方、株主還元にも十分に配慮している。
3. 中・長期の成長戦略
同社は2024年4月に長期事業計画の財務目標を公表し、2030年6月期に売上高40,000百万円、営業利益8,000百万円を目指している。2025年6月期以降、売上高・営業利益はともに年平均10%超の成長率を見込む意欲的な計画である。原薬セグメントの収益基盤に加え、成長ドライバーである医薬品セグメントを拡大させることで、両セグメントの営業利益を同規模にする。この長期事業計画の達成に向けて、3ヶ年の中期経営計画(2026年6月期〜2028年6月期)では、原薬セグメントでは、長期目標達成に向けた蓋然性のある成長、サプライチェーンの強化と多様化、「医薬品専門商社」に向けた新規事業の推進、などを目指す。また、医薬品セグメントでは、開発提案型の受託事業戦略の推進、蔵王工場受託事業の本格展開、などを進める。長期事業計画の達成に向けて、中期経営計画の進捗状況を注視したい。
■Key Points
・2025年6月期は増収と大幅増益で、過去最高を更新
・2026年6月期は増収と小幅増益を計画。増配を継続する予定
・長期事業計画では、原薬セグメントの収益基盤に加え、成長ドライバーである医薬品セグメントの拡大を計画。目標達成に向けて、3ヶ年の中期経営計画を推進
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
《HN》
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