トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/01/13 10:01, 提供元: フィスコ

IACEトラベル Research Memo(1):BTM市場のゲームチェンジャー。2026年3月期は大幅増収増益見込む

*10:01JST IACEトラベル Research Memo(1):BTM市場のゲームチェンジャー。2026年3月期は大幅増収増益見込む
■要約

1. 会社概要
IACEトラベル<343A>は1982年設立の旅行サービス企業で、クラウド出張手配システム「Smart BTM※」を中心に法人向けの出張マネジメント事業を展開している。事業の中核は、企業の国内外出張における航空券・ホテル・レンタカー・ビザ手配などを一元管理するトータル出張支援であり、「Smart BTM」を通じて出張業務の効率化とコスト削減を支援している。東京、名古屋、大阪、福岡など全国に拠点を持ち、官公庁内や在日米軍基地内にも支店を展開、さらにカナダとメキシコに現地法人を有し、グローバルなサービス体制を構築している。

※ BTMとはBusiness Travel Managementの略で、出張の事前申請・承認、航空券等の手配から精算に至る業務フロー、旅費規程・ガイドラインの遵守、購買プロセス等をトータルに管理することを指す。これにより、出張関連経費の可視化・分析に基づくコスト削減、周辺業務の効率化、コンプライアンスの徹底、ガバナンスの強化を図る。

主要顧客は製造業、商社、大学、官公庁など幅広く、日本旅行業協会(JATA)正会員・国際航空運送協会(IATA)公認などの各種認証を取得している。(株)三井住友銀行や(株)みずほ銀行など主要金融機関との取り引きを通じ、信頼性の高い法人旅行管理の専門企業としての地位を確立している。本社は東京都中央区日本橋馬喰町に所在し、2025年4月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場した。連結従業員数は2025年4月1日時点で148名、資本金は524百万円である(同年9月22日現在)。

2. 2026年3月期中間期の業績概要
2026年3月期中間期の業績は、売上高1,506百万円(前年同期比18.0%増)、営業利益410百万円(同49.7%増)と、売上高は過去最高を更新し大幅な増益となった。営業利益率は27.2%(前年同期は21.5%)へ上昇し、高付加価値型BTMモデルへの転換が収益性向上に寄与した。主力のBTMサービスは790百万円(同33.8%増)と売上の過半を占め、顧客数拡大と既存顧客の利用深度化が進展した。官庁・公務サービスは185百万円(同35.7%増)と好調で、中央省庁との取引実績が信頼補完として機能した。米軍サービスも92百万円(同25.3%増)と安定成長を維持する一方、個人サービスは183百万円(同17.6%減)、海外サービスは181百万円(同15.4%減)と減収となった。その他事業は72百万円(同95.2%増)と大幅に伸長し、BTM関連システム販売や新規取引が寄与した。なお、中間期における進捗率は、売上高50.2%、営業利益60.3%と、計画を上回った。

3. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の業績は、取扱高26,930百万円(前期比12.4%増)、売上高3,000百万円(同11.4%増)、営業利益680百万円(同12.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益437百万円(同10.9%増)と、引き続き増収増益を見込んでいる。利益面では、高付加価値型BTMサービスの構成比上昇や業務効率化が収益性改善に寄与し、中間期における進捗率が計画を上回るペースで推移したことから、上振れの可能性があると弊社では見ている。BTM事業の成長による収益基盤の拡大に加え、官庁・海外・米軍といった補完サービスが信用補完として機能しており、上場初年度として安定性と成長性を兼ね備えた堅調な業績が見込まれる。

4. 中長期成長戦略
中長期成長戦略「Vision2030」は、「業務効率化」「シェア拡大」「市場拡大」の3つを軸に、効率と品質を両立させながら持続的成長を実現する構想である。「業務効率化」では、AIを活用した自動化率を現行の30%から2030年には60%へ高め、従業員1人当たりの売上総利益を約1.5倍に向上させる。これにより、コスト削減と品質向上を同時に達成し、高信頼なオペレーション体制を確立する。「シェア拡大」では、中堅・中小企業への浸透と大企業の取引拡大を並行して進め、営業人員を18名から55名へ増強する。エンタープライズ領域では専任体制を構築し、取引比率を現行の10%から16%へ高め、幅広い顧客層を獲得する計画だ。「市場拡大」では、レンタカーや出張パッケージなど取扱商品の拡充に加え、海外現地法人の出張需要を取り込み、業務提携・M&Aを通じて事業領域を面的に広げる。

2030年3月期の重要KPIとして、取扱高500億円、営業利益15億円、アクティブ企業数3,000社を掲げる。取扱高のうち約450億円を既存BTM事業のオーガニック成長で、残る50億円を新市場開拓やM&Aで実現する計画だ。効率化による利益率向上、顧客基盤の拡大、新市場進出の三位一体で成長を図り、独立系BTM企業としての拡張性と収益性の両立を目指す。

■Key Points
・BTM市場の独立系トップとして、旅行業界に独自のポジションを確立
・閉鎖的な市場であり、ゲームチェンジャーとなる可能性が相応に期待できる
・2026年3月期は取扱高・売上高・利益ともに2ケタ増を見込む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)


《KM》

記事一覧

  • 2026/01/13 13:07:アールプランナー Research Memo(7):2033年までに売上高1,000億円以上を目指す
  • 2026/01/13 13:06:アールプランナー Research Memo(6):2026年1月期通期は大幅増収増益、過去最高を見込む
  • 2026/01/13 13:05:コジマ---大幅続伸、第1四半期大幅増益や株主優待制度の拡充を発表で
  • 2026/01/13 13:05:アールプランナー Research Memo(5):注文住宅及び、首都圏エリアの伸びが顕著
  • 2026/01/13 13:04:アールプランナー Research Memo(4):2026年1月期中間期は、売上・利益・総販売棟数ともに過去最高を更新
  • 2026/01/13 13:03:アールプランナー Research Memo(3):「注文住宅」「分譲住宅」「土地」をワンストップで提供
  • 2026/01/13 13:02:アールプランナー Research Memo(2):東海エリアと首都圏エリアにて戸建住宅事業を展開
  • 2026/01/13 13:01:アールプランナー Research Memo(1):2026年1月期は売上高・利益とも過去最高更新見込み、大幅増配予定
  • 2026/01/13 12:53:古野電気---大幅続落、9-11月期の増益率鈍化で出尽くし感が先行
  • 2026/01/13 12:50:乃村工藝社---大幅反発、第3四半期好決算で業績・配当予想を上方修正
  • 2026/01/13 12:43:日経平均寄与度ランキング(前引け)〜日経平均は大幅続伸、アドバンテストが1銘柄で約401円分押し上げ
  • 2026/01/13 12:44:昭栄薬品 Research Memo(4):2026年3月期もコスト増により減収減益を予想するも、上振れの可能性
  • 2026/01/13 12:43:ローツェ---大幅続伸、決算サプライズ限定的も半導体関連好地合いに連れ高
  • 2026/01/13 12:43:昭栄薬品 Research Memo(3):2026年3月期中間期は増収減益。営業利益は予想を上振れる
  • 2026/01/13 12:42:昭栄薬品 Research Memo(2):植物由来のオレオケミカルに特化した化学品商社。情報力が最大の強み
  • 2026/01/13 12:41:昭栄薬品 Research Memo(1):2026年3月期中間期の売上高、売上総利益は過去最高を更新
  • 2026/01/13 12:36:第一稀元素---ストップ高、レアアース関連としての期待感が一段と高まる
  • 2026/01/13 12:36:後場に注目すべき3つのポイント〜1600円高で前引け
  • 2026/01/13 12:29:1600円高で前引け
  • 2026/01/13 12:25:日経平均は大幅続伸、1600円高で前引け