トップ ・ かごを見る ・
ご注文状況
・ このページのPC版
フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/03/24 11:33,
提供元: フィスコ
エブレン Research Memo(3):2026年3月期第3四半期は減収増益。価格改定進展や防衛・通信分野が寄与
*11:33JST エブレン Research Memo(3):2026年3月期第3四半期は減収増益。価格改定進展や防衛・通信分野が寄与
■エブレン<6599>の業績動向
1. 2026年3月期第3四半期の業績概要
2026年3月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比5.0%減の2,878百万円、営業利益が同7.5%増の360百万円、経常利益が同10.6%増の381百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同9.9%増の253百万円と、減収増益となった。
売上高が減少した一方で営業利益が増益となった背景には、原材料価格の上昇を上回る価格改定の浸透がある。同社は従来、仕入れ価格の上昇に対し販売価格への転嫁が遅れる傾向にあったが、近年の原材料価格高騰を背景に価格改定交渉が円滑に進展しており、収益率の向上に寄与している。受注から収益反映までのタイムラグを経て、2026年3月期に入りその効果が顕在化した格好である。これらにより、営業利益率は12.5%(前年同期は11.1%)に改善した。
応用分野別の動向では、主力の計測・制御が売上高1,644百万円(前年同期比11.3%減)となった。半導体製造装置の在庫調整継続に加え、車載関連のEV設備投資減少が影響している。交通関連は売上高554百万円(同横ばい)となった。鉄道信号関連が増収となった一方で、主要顧客における案件失注が全体の伸びを抑制した。電子応用分野も顧客の在庫調整により売上高236百万円(同20.9%減)と低迷した。防衛・その他は、引き続き予算拡大を背景に売上高229百万円(同35.2%増)と、大幅な増収を確保した。
通信・放送部門は、同社は同部門を保守的に見ていたが、売上高213百万円(同40.3%増)と大きく伸長した。通信・放送関連需要は低迷しているものの、AI投資の活発化に伴うデータセンター向け電力需要が増大しており、電力関連の新規案件が量産体制に入ったことが寄与した。
財務面では、資産合計が前期末比157百万円増の6,061百万円、負債合計が同25百万円減の1,092百万円となった。純資産合計は同183百万円増の4,969百万円であり、自己資本比率は82.0%(前期末は81.1%)に上昇している。無借金経営を基盤とした財務体質は極めて堅実である。
2026年3月期は増収増益を見込む。価格改定により営業利益率が改善
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の業績は、売上高で前期比1.8%増の4,100百万円、営業利益で同11.9%増の520百万円、経常利益で同9.4%増の520百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同8.5%増の340百万円と、増収増益を見込んでいる。下期の需要回復を想定した期初計画に対し、第3四半期まではおおむね順調に推移しており、計画を据え置いた。価格改定の浸透により、営業利益率は前期の11.5%から12.7%に上昇する見通しである。この収益性の向上が、2ケタ増益の主因となる。
分野別では、主力の計測・制御においてAI等の先端分野向け投資が旺盛な一方、汎用製品向けは低調であり、需要動向に差異が見られる。しかし、顧客の在庫調整は総じて進展しており、今後は回復に向かう見通しである。利益成長における踊り場の脱却が期待されるほか、半導体製造装置用新型加熱ユニットの納入開始も業績に寄与する。
交通関連は、前期に海外向け大型案件の納入が完了した反動で減収を見込む。一方で国内向けの新規受注は拡大しており、設計案件数は同セグメントが最多となっている。既存案件は値上げ要請が難しい一方、新規案件は適切な価格設定が進んでいるため、これらが本格寄与する2027年3月期には、収益貢献が高まる見通しである。
防衛・その他は案件増加により好調を維持する予想である。通信・放送は、従来機種の量産終了に伴う一時的な苦戦を想定していたが、電力関連需要の急増により収益貢献分野へと転換する見込みである。電子応用は、引き続き医療機器関連で一部顧客の生産調整の影響を受けると見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)
《HN》
記事一覧
2026/03/24 19:58:欧州為替:ドル・円は高値圏、原油相場は底堅い
2026/03/24 19:14:欧州為替:ドル・円は上昇基調、原油相場にらみ
2026/03/24 18:59:ガイアックス:SNS支援の安定収益を土台にスタートアップ投資も展開
2026/03/24 18:56:24日の香港市場概況:香港市場は4日ぶり反発、ハイテクや消費関連が上げ主導
2026/03/24 18:51:24日の中国本土市場概況:上海総合は4日ぶりに反発、イラン緊張の緩和で自律反発狙いの買いが優勢
2026/03/24 18:20:欧州為替:ドル・円は小じっかり、原油高でドル買い再開
2026/03/24 18:15:日経平均テクニカル: 3日ぶり反発、直近急落の3分の1戻しクリア
2026/03/24 17:37:ストレージ王---2027年1月期事業計画と中期成長戦略
2026/03/24 17:33:共和レザー:自動車用合成表皮材で世界屈指のシェア誇る、PBR0.6倍台かつ配当利回り5%超え
2026/03/24 17:29:ボルテージ:オリジナルIPを軸にアプリ依存から脱却へ、現状は先行投資フェーズ
2026/03/24 17:25:欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、中東情勢の根強い不透明感でドル買い継続
2026/03/24 17:24:ULSグループ:「発注側DXコンサルティング」で高付加価値領域を確立、AI駆動開発を新たな成長ドライバーへ
2026/03/24 17:22:東京為替:ドル・円は伸び悩み、午後は上昇分を削る
2026/03/24 17:05:東証グロ−ス指数は大幅に3日ぶり反発、原油価格下落受けひとまず反発
2026/03/24 17:02:日経平均寄与度ランキング(大引け)〜日経平均は大幅に3日ぶり反発、東エレクや東京海上が2銘柄で約133円分押し上げ
2026/03/24 16:55:中東情勢への懸念は残りつつも大幅反発【クロージング】
2026/03/24 16:42:アドバンスクリエイト---アイエイチケイに「御用聞き」を提供し連携強化
2026/03/24 16:40:アース製薬:虫ケア用品は国内シェア60%、グローバル展開とBtoB事業で成長を加速
2026/03/24 16:37:FIG:交通分野に強みを持つIoT企業、ロボット領域を次の成長ドライバーとしてPBR2倍目指す
2026/03/24 16:35:日経VI:大幅に低下、取引時間中は中東情勢や原油価格への警戒感が継続