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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/06/01 11:02, 提供元: フィスコ

ガーデン Research Memo(2):「壱角家」と「山下本気うどん」が主力

*11:02JST ガーデン Research Memo(2):「壱角家」と「山下本気うどん」が主力
■事業概要

1. 事業内容
ガーデン<274A>は、ラーメン事業、レストラン事業、ステーキ事業、寿司事業など様々な飲食店舗の運営、及び保有するブランドに関わるフランチャイズ事業を行っている。同社が運営する飲食店舗の特徴は、ラーメンやうどん、丼といった1,000円〜2,000円程度の比較的低価格な「日常食業態」から、居酒屋・ワインバルや寿司など客単価が2,000円を超える「機会食業態」まで、幅広いジャンルのブランドを有している点にある。ただし現状では、ラーメン事業の「壱角家」とレストラン事業の「山下本気うどん」が主力ブランドに育ち、ラーメン事業で68.6%、レストラン事業で16.0%と売上高の大半を占めるようになった(2026年2月期)。このため、同社はこの2本柱をドライバーに成長させる方針を採っている。さらに、2026年2月期にラーメン事業とレストラン事業でそれぞれ味噌ラーメンブランド「萬馬軒」とそば居酒屋「高田屋」をM&Aしており、この2ブランドも3本目・4本目の柱へと育成する考えである。なお、2026年2月期末時点で、店舗数は199店舗(直営172店舗、業務委託※1店舗、FC26店舗。ラーメン事業152店舗、レストラン事業26店舗、ステーキ事業16店舗、寿司事業5店舗)である。

※ 同社従業員が独立制度を利用して、同社ブランドの既存店舗の運営・管理を行う形態。既存店を運営するため開店時から一定の客数が見込めるうえ、開店費用やフランチャイズ費用などがかからない。

(1) ラーメン事業
ラーメン業界は、個人店など小資本の店舗を中心に店舗数が漸減傾向にあり、大手チェーンへの集約が進んでいる。同社は、横浜家系ラーメン「壱角家」をはじめ、M&Aした味噌ラーメン「萬馬軒」や博多とんこつラーメン「一竜」、「だるまのめ」、背脂醤油とんこつ「てらッちょ。」など、幅広いジャンルのラーメン店を運営している。なかでも主力ブランドの「壱角家」では、都心ターミナル駅を地盤にチェーン展開し、10代〜40代男性客を顧客ターゲットにしており、家系ラーメン特有の濃厚でクリーミーなスープとスープが絡みやすい特注の中太麺のラーメンを提供している。また、「壱角家」では自社で持つ様々なラーメンジャンルを活用してメニューの幅を広げているため、家系以外の味も楽しめるという特徴があり、強い業態と言われる家系のなかでも特に差別化された業態である。調達については、家系はギフトホールディングスの工場で一括して仕込んだ麺とスープを、家系ラーメン以外は厳選した仕入先などから同社仕様の材料を仕入れているため、店舗での調理はセットアップだけでよく、店舗装備もオペレーションもローコストな仕組みである。なお、卓上に多種類の調味料を用意しており、顧客は自身で味付けを変えることができる。

接客に関しては、長年の経験とM&Aによって積み上げられた独自マニュアルに加え、QSCAを徹底して実施しているため、経験の浅いアルバイトや外国人スタッフでもブレのない安定した味と気持ちの良いサービスを提供できる。店舗開発に関しては、駅前立地の路面店を中心に開発してきたが、認知度の向上に伴って引き合いが強まってきた商業施設内フードコートへの出店も増やしている。もともと駅前立地の中心客層である若年男性に人気だったが、ファミリー層の来店が多いフードコート向けに価格やメニューをアレンジすることでファミリー層の支持も得たようだ。投資については、主力の路面店はオペレーションコストが低く、「壱角家」で20%前後と店舗収益率が高いうえ、居抜き店舗を活用するなど初期投資を低く抑えているため、投資回収期間は1年半〜2年と比較的短い。フードコートの投資採算については、入店客数は路面店と変わりないが、セルフサービスのため従業員が少なく営業時間もおおむね11時〜20時と短いので、店舗収益率が路面店と同等以上となる。そのうえ、内装やフロアコストがほとんどかからず投資額が路面店の半額程度と低いため、投資回収期間は路面店に比べてさらに短くなっている。

(2) レストラン事業
レストラン事業では、創作さぬきうどん「山下本気うどん」とハワイアンレストラン、M&Aしたそば居酒屋「高田屋」を運営している。このうち同社2本目の柱として成長し始めたのが「山下本気うどん」である。本場香川の老舗製粉工場でプライベートブランドのうどん粉を製造して取り寄せ、店内で製麺したのち一晩熟成して提供しており、出汁は昆布と鰹をベースにこだわりの醤油で仕立てている。このため味への評価は高く、加えて好立地への出店や内外装のリニューアル、映えるメニューの開発など業態としてブラッシュアップを重ねてきた。この結果、高収益化とブランド構築に成功し、市場規模と店舗数がともに増加傾向にあるうどん業界で人気ブランドとなった。2021年10月に商標権を獲得後は、本格的に多店舗展開を開始し、成長ドライバーとしての位置付けを明確にしている。

「山下本気うどん」では、落ち着いた和の雰囲気の中で、老舗名店を踏襲した定番の味を提供している。一方、売上高で3分の1程度を占める、見映えの楽しさも意識したキラー商品や季節限定商品に特徴がある。たとえば、期間限定メニューだった「白い明太チーズクリームうどん」は、食べやすい味付けとインパクトのある見た目で女性客を中心に好評で、SNSで拡散され、テレビなどメディアでも取り上げられたほか、2025年9月にはジャパン・フード・セレクションで最高位グランプリを受賞した。他にも「白いカルボナーラうどん」など積極的にメニュー開発を行っており、キラー商品から定番化されるメニューも増えている。「山下本気うどん」のキラー商品は来店目的性が特に高いため、ビルを1棟借りした場合の2階以上でも十分収益を確保できる業態である(1階は「壱角家」)。壱角家同様、首都圏などの駅近好物件や商業施設のフードコートへの新規出店を進めるとともに、フランチャイズ方式による全国展開も目指しており、26年2月期には同社ブランドが未出店であった北海道と金沢に進出した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



《HN》

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