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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/07/14 12:46,
提供元: フィスコ
STG Research Memo(6):2027年3月期は売上高、営業利益ともに過去最高の見通し(2)
*12:46JST STG Research Memo(6):2027年3月期は売上高、営業利益ともに過去最高の見通し(2)
■STG<5858>の今後の見通し
3. 中期経営計画の進捗状況
(1) 日本
EV需要の低調による自動車部品等の販売減少を受けて、既存事業が苦戦するなか、国内中小企業の強い事業承継ニーズを捉えたM&Aをねらう。後継者不在の部品メーカーを取り込み、技術力を結集させることで「中小製造業プラットフォーム」の構築を目指す。生産能力の統合や工程の最適化によるコスト削減を推進しつつ、M&Aを通じた技術・管理人材の確保と次世代への技術承継を図り、国内事業における新たな成長軸の確立を急いでいる。
(2) 中国
中国国内の経済環境は大きく変動しているが、事業展開はほぼ中期経営計画に沿って進捗している。これまでは日系顧客への売上依存度が高かったが、今後は中国で生産を行う日系以外のグローバル企業への販売力を積極的に強化し、顧客基盤を拡大しながら事業構造の転換を図る。精密機器関連などの新規案件獲得により、増収増益の実現を目指している。足元の需要は旺盛であり、会社の想定を上回って順調に事業展開している。
(3) タイ
EV需要の低迷を受け、自動車部品の売上が予想を大幅に下回っている。この状況に対応するため、強みであるマグネシウム合金の軽量・高精度を生かせる「高付加価値カメラ部品」への回帰を鮮明にしている。既に複数の新規受注を獲得しており、量産体制の構築後に収益性は大幅に改善する見込みである。また、これまで外注していた金型製作などの工程を内製化し、製造原価や固定費の徹底削減によるコスト構造の見直しを進めることで、収益の早期回復を進めている。
(4) マレーシア(STX)
中期経営計画達成の最大の柱である大型プロジェクトの開始に遅延が見られたが、現在は量産を開始している。アルミニウム部品の受注が非常に好調で、フル稼働時には年間最大20億円程度の増収を見込む。2026年3月期の営業利益率は17%台と高く、グループの収益をけん引している。特にネットワークカメラ部品の需要が極めて旺盛で、顧客からはさらなる増産を強く要請されている状況にあり、高い成長ポテンシャルを有している。
(5) マレーシア(E-Cast)
2025年9月のM&Aにより第2の拠点として加わった。主な役割は、受注が好調なSTXの生産をサポートする「受け皿」となることである。STXとの2拠点体制により、金型製作の内製化や生産能力の相互補完といったシナジーが現れ始めており、既に金型外注費の削減(2025年12月期実績で21百万円)などの具体的成果が出ている。STXからの事業振り向けにより稼働率を向上させ、グループ全体の外注費削減と利益率の底上げに貢献する計画である。
(6) M&A
高値買いの回避と厳選により2026年3月期の実施件数は想定を下回ったが、検討案件数は大幅に増加している。今後は「年1件」の目標にこだわらず、国内及びASEANでの複数案件の実施を視野に入れている。対象は高収益企業だけでなく、同社が過去にSTXなどで実績を持つ「事業再生案件」も積極的に取り込み、独自のPMIノウハウ(工程改善や管理手法の移植)で早期の収益化を図る。最終年度の目標達成に向けた最大の成長ドライバーと位置付けて積極的に推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)
《HN》
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