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1日わずか30分間の作業ですむ株式自動売買戦略
人間は感情に左右されるため取り組んだトレードが日々のニュース、経済指標、要人発言に影響されてしまい、当初計画していたターゲットに到達する前に怖くて早めに終えてしまうことがよくある。 この本では、トレンドフォロー、平均回帰、または混合の手法による自動売買によって、感情に左右されず高パフォーマンスを上げることができることを実例を示しながらわかりやすく説明しており、大変、参考になる良書である。 炎のディーラー 投資歴26年
本書は、長年株式の半自動化売買で個人投資家として大成功をおさめており、投資教育会社の経営者でもあるローレンス・ベンスドープによるシステムトレードに関する本だ。 「1日わずか30分間で〜」と非常に刺激的なタイトルのおかげで、最初はご都合主義な手法の紹介程度の内容でないだろうかと心配していたが全くの杞憂だった。意思決定をプログラムにまかせることで、人間では不可能な広範囲に網をかけ、エッジのある銘柄を選択することを可能にしている。その上でトレード計画に従い取引することで、人間の意思決定による裁量トレードで陥りがちな危険を回避し、確率論の世界で右肩上がりの収益曲線を刻んでいくシステムトレードの方法論が余すところなく紹介されている。読み進めていくうちに、なるほどキャッチーなタイトルも誇張でもなんでもないと思わせる説得力がある内容となっている。 また、本書の中で著者は、システムを構築するベースとしてトレーダーがどのような態度で相場に挑むべきかというポイントに焦点をあて、成功するトレーダーとしてどのような信念を持つべきかといったことを、様々な角度から掘り下げられている点も見ものだ。システムトレードを構築する上でのベースとなる概念ではあるものの、このあたりはまさに完全裁量トレーダーにとっても成功する上では同様に必要不可欠な要素と思われ興味深い。特に著者は、システムを構築する上で、トレーダーは各々、自分の信念を明確にする必要があると断じている。「トレーダーは市場を取引しているのではなく、信念をトレードしているのだ」とも言い切っており、自分自身のトレードが安定しないのは、もしかしたら、この確固たる信念の構築ができてないからではないかと考えさせられた。自分の手法を確立するためには、自分の確固たる信念を明確に、その信念にそった戦略を作る必要があると知れたことだけでも、本書を読む価値は十分にあると感じている。 加えて、本書では著者が検証し実際に利用しているシステムトレードの戦略が3つ紹介されている。具体手な戦略の概念及びルールはもちろん、その検証結果も余すところなく紹介されており有難い。そして、それぞれの戦略単発での運用結果もさることながら、複数を組み合わせた場合の運用結果には誰もが目を見張るだろう。全く別のアプローチによる自動化戦略を複数組み合わせることで、どのような相場状況においても、深いドローダウンをさけつつ、全体として高い投資効率のトレードを実現できるということを具体的に教えてくれるという点で本書は非常に稀有な本となっている。自動化された意思決定でトレードに費やす時間を最小限にし、複数の投資ロジックを同時に運用し、中長期的に安定した運用を続ける、これはまさに現代トレーディングの聖杯ではないだろうか。著者も指摘しているとおり、その構築にあたっては当初多大な労力が必要だろうとは思うが、人生をかけて挑戦する価値は十分にあるのではと思わせてくれる本となっている。 ユーノ 投資歴8年 商品説明ページへ お買い物かごに入れる
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