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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/07/29 09:41, 提供元: フィスコ

ジーデップ:AI関連市場の成長を取り込む、株価に2〜3倍の余地は変化なし

*09:41JST ジーデップ:AI関連市場の成長を取り込む、株価に2〜3倍の余地は変化なし
米半導体最大手エヌビディア(NVIDIA)の国内最上位パートナーであるジーデップ・アドバンス<5885>の業績は、引き続き順調な推移が確認された。AIマーケット拡大の恩恵をストレートに受けるのは同社のような存在であり、もっともAI関連らしい評価を得る可能性がある一方、現状の予想PERは28倍となっており、類似企業比較で上値余地を残すと想定される点にも変化がない。

7月14日に発表された2025年5月通期の決算は、売上高が前期比50.0%増の6,630百万円、営業利益が同26.7%増の839百万円と上方修正後の事前予想を上回り、かつ過去最高額を達成、営業利益は9期連続の増益となった。生成AIに代表される大規模AI開発向けの設備投資需要が業績を牽引、案件規模の大型化や為替の影響、計画的な中途採用による人件費増(従業員数21名→31名)や設備投資などをカバー、大幅増益を達成できている。フロー売上の80%以上(75.7%→82.8%)がリピートオーダーとなってきており、直近の4期連続(毎期)で継続取引をしている顧客は前期比3.0pt増の54.7%と売上高のストック化も進んでいる。

2026年5月期は、2025年5月期の着地を踏まえて見直しを検討中としてきた中期経営計画より上方修正された数値となり、売上高で前期比10.2%増の7,308百万円、営業利益で同11.2%増の934百万円が予想されている。見直し前の中期経営計画は、売上高で6,960百万円、営業利益で775百万円である。中期経営計画の最終年度となる2027年5月期は、売上高8,415百万円、営業利益1,055百万円で据え置かれているが、トップラインの大幅成長により中長期的100億円の突破とAIとビジュアライズソリューションのNo.1カンパニーを目指すことが追記された。現在の市場環境は、生成AI需要の爆発的増加を背景とするGPU計算リソースの強い需要、AI環境の大型化に伴うクラウドの拡大といった追い風が続いており、早期の目標達成も期待される。