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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/03/18 12:34,
提供元: フィスコ
オートサーバー Research Memo(4):取引台数は増加基調、会員数の多さと顧客層の多様性も特徴・強み
*12:34JST オートサーバー Research Memo(4):取引台数は増加基調、会員数の多さと顧客層の多様性も特徴・強み
■事業概要
3. 特徴・強み、収益特性、主要KPI
オートサーバー<5589>の「ASNET」の特徴・強みとしては、第1に「オークション代行」と「ASワンプラ」の取引台数の増減は逆相関の関係にあるため、中古車流通情勢が変化してもいずれかのサービスが業績を支えて安定成長が可能になること、第2に特定の大手中古車取扱事業者の利用動向に依存しない会員数の多さと顧客層の多様性がある。
四半期別の取引台数の推移を見ると、「ASNET」合計取引台数は2024年12月期第3四半期に前年比マイナスとなったものの、全体としては会員数の増加やWeb取引の普及などを背景に増加基調である。「オークション代行」と「ASワンプラ」の取引台数の増減は逆相関の関係(「オークション代行」の減少局面では「ASワンプラ」が増加、またはその逆)にある。これは会員がオークション相場を見ながら「オークション代行」と「ASワンプラ」の利用を選択するためである。したがって「ASNET」は2つのサービスを展開することにより、中古車流通市場の情勢が変化しても全体としての取引台数の増加につながり、いずれかのサービスが業績を支える収益構造となっている。なお両サービスの増減サイクルはおおむね6〜12ヶ月程度のタームで増減を繰り返す傾向がある。また季節要因として、長期休暇などで中古車オークション開催数が減少する時期(5月のGW、8月の盆休み、年末年始など)は他の時期に比べて取引台数が減少する傾向がある。
「ASNET」の会員数は、1998年5月の「ASNET」運営開始(「ASワンプラ」は1998年5月開始、「オークション代行」は1999年9月開始)以降、増加基調である。2025年12月期末の総ユーザー数(法人・個人事業主の拠点数合計)は前期末比3,136増の83,749となった。このうち稼働ユーザー数(「ASNET」で年1台以上取引した会員、2021年〜2025年の平均)は29,079会員である。稼働ユーザー率はおおむね30%台後半で推移している。国内には15万以上の中古車取扱事業者(新車ディーラー約1.5万店舗、中古車販売店約1.9万店舗、整備板金事業者約9.1万拠点、ガソリンスタンド事業者約2.9万給油所、その他のカー用品店・輸出業者・買取店・ホームセンターなど)が存在するが、そのうち約半分が「ASNET」会員となっている。落札台数別の会員割合としては、月間取引台数2台以下の小口会員が約8割を占めている、つまり「ASNET」は、取引台数がそれほど多くない整備板金業者、ガソリンスタンド事業者、小規模な販売業者といった顧客属性に強みを持ち、特定の大口顧客に依存しないリスク分散型の会員構成となっている。また、2024年3月の「ASNET」へのログイン率(ユーザー数に占めるログインユーザーの割合)は51.2%、ログインIDあたり月間ログイン数は45回だった。アクティブな会員が多いことを示す数値と言える。
なお、国内中古車流通市場における「ASNET」関与率(12ヶ月移動平均)も上昇基調である。2019年の3.02%から2024年には3.61%、2025年には3.70%まで上昇した。2025年11月には単月ベースで過去最高となる4.21%まで上昇した。国内では年間600〜700万台の中古車が流通しているが、国内中古車流通市場における「ASNET」のシェアが継続的に上昇していることを示している。
高い市場競合優位性を維持
4. リスク要因と課題・対策
リスク要因としては、中古車流通市場へ流入する車両台数や中古車価格の相場の動向、市場競合、システムの陳腐化や技術革新への対応遅れ、法規制などが挙げられる。このうち市場競合については、現時点では競合となる有力な企業は見当たらず、既に「ASNET」が国内中古車オークション市場において9割以上の出品情報を網羅していることも勘案すれば、同社の市場競合優位性は揺るがないものと弊社では考えている。システムについてはAIの活用など周辺サービスを含めて機能強化に努めている。なおBCP対策強化及び増大する車両データへの対応として、2025年12月に豊橋本部新社屋(新データセンター兼オフィス)が稼働した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
《HN》
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