1972年に刊行されたピーター・ドラッカーの主著の完全無修正版の新訳4分冊の第2巻。 全28章にわたって展開される「第一部 マネジメントの務め(Tasks)」の後半、第15章以降を収録する。 ドラッカーは、マネジメントの務めを1目的と使命を果たす2業務の生産性を上げ、 働き手に達成感を得させる3社会への影響に対処し、社会的責任を果たす、と定義した。 本巻は、2と3を論じている。
産業革命が始まって以来最も激しい変化に直面している仕事と働き手をめぐる状況を概観したあと、ドラッカーは知識労働という新しい潮流がマネジメントの課題となってきたことをこう述べる。
「知識労働とその担い手をマネジメントするためには、たぐいまれな想像力、勇気、リーダーシップが求められる」
そして、テイラーの科学的管理法、マズローの欲求階層説などマネジメント・サイエンスの成果を引きながら、新しいマネジメントの可能性を指し示す。
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