〜めざせヘッジファンド!〜 シカゴ絵日記 |
MKニュースの益永氏と
フューチャーズ・マガジン社を訪問。
編集長のジンジャー・スザラ氏と
営業企画のジェラルド・ベッカー氏と会談する。
会談内容は、フューチャーズ日本版の3周年記念企画についての承諾等。
この企画を待ち望んでいたトレーダーは、少なくないと思う。
詳細はフューチャーズ8月号で掲載予定。
編集長のジンジャーさんは、写真の印象と違って軽い驚き(笑)
「The Forum For Managed Futures & Hedge Funds」は、Managed 「Funds」 Associationが主催するフォーラム。
先物運用ファンドやヘッジファンドなど、オルタナティブ投資に関連する人々の
情報収集、商談の場である。英文詳細
各フロアでファンド運営に関するパネル・ディスカッション等が、地下2階の大フロアでは、国内外の取引所やブローカーが出展。その利便性をPRしていた。日本からはTIFFEが参加。
最も印象的だったのは、会期最終日がヘッジファンド・デイとなっていたこと。
先物運用ファンドの発展系の一つに、ヘッジファンドがあるようだ。
すでに同義ととらえて良いのかもしれない。
日本の商品ファンド会社で、それだけのビジョンの話を聞いたことがなかったので
非常に新鮮だった。(もっとも、自分が知らないだけかも。)
ヘッジファンドといえば、『ピット・ブル』でマーティン・シュワルツが天才的トレード能力でヘッジファンドを設立するまでになったのを思い出す。
彼の場合、なんでもかんでもの一匹狼が災いした(と思う)。
じゃあヘッジファンドは会社組織がいいのだろうか?
そうは思わない。基本的に何でもありの方が面白い。
個人の能力に運用を託すアロケーターがいてもいいような気がする。
もっとも、それがCPO(Commodity Pool Operator:先物ファンド運用業者) のことなのだが。
実際、個人の運用能力に資金を託す人をファンド・レイザー(資金調達者)と呼ぶのだそうだ。
エンジェルとも呼ばれているらしい。
エンジェルという言葉は、ベンチャービジネスの出資者としてよく耳にする。
ファンド・レイザーのレイズ(raise)は、
ポーカー用語の「相手との駆け引きで、チップを重ねてゆく」ことをいうのだそうだ。
またレイズは、「育成」という言葉にも掛けているのかもしれない。
ファンド・レイザーが運用を託し、またそのレイザー自らが、
海外を含め営業することで資金調達し、大きく成功したCTA (Commodity Trading Adviser:先物投資顧問) がいる。
そういえば、自分がCTA登録したとき、
「売買システムはどのようなものか?
面白そうだったら出資したい。」といった趣旨のレターがきた。
運用は一匹狼でも、レイザーに恵まれればCTA・ヘッジファンドとして、やっていけるのかもしれない。
一念発起した才能ある日本の個人相場師が、
CTAを取得してヘッジファンドを作れる時代なのかもしれない。
あるいは日本の投資家が、レイザーとなって米国のCTAに運用を託すこともあるのかもしれない。