〜めざせヘッジファンド!〜
シカゴ絵日記

8月10日 シカゴはボードシティ(1)

CMEセンター

CME(シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ)へ行く

CBOTとともに世界の取引所をリードしているのが、このCME
1999年の取引所別出来高では、世界第4位である。

CMEの歴史については
エスケープ・トゥ・ザ・フューチャーズ』でよく分かるが、
家畜がメインの取引所が、
通貨、短期金利、株価指数と商品開発に成功し、
写真のような建物を建てたのだから、
アメリカン・ドリームの一つのような気がする。
横浜商品取引所がランドマークタワーを建てたようなものか?

40階の2棟からなるCMEセンター
建物内部での写真撮影は、一切禁止されている。残念。
その代わりCMEのWEBには、バーチャルツアーがある。

ビジターズ・ギャラリーは、エレベーターで上った4階と8階。
4階が農産物と株価指数のフロア
8階が金利と通貨のフロア
お土産屋さん

4階の向かって右側にあるのがS&Pで、フロアの大半を占めている。
端末の「フリーセル」で遊んでいるクラークがいたのには笑った。
日経225先物とオプションは、右隅の方で細々とやっているように見えた。

どちらかというと、向かって左側にある家畜取引の方が、
にぎわっているように見えないでもない。
夏休みだろうか。

4階のビジターズ・ギャラリーには、4台のテレビ・モニターがある。
画面にタッチすると、取引の仕組みや、取引所の歴史が紹介されるようになっている。
内容的にはここに近い。

8階の向かって右側のフロアにあるのが、ユーロダラー3ヶ月物のピット。
世界最大級の出来高を誇るだけあってか、ピットが丸くなく、楕円形になっている。
団子状に5つにくっついていて、
オプション、期近、2番限、3・4番限、その他と並んでいる。

こうした光景がいつまで見られるか分からないので、
今のうちに目に焼き付けておきたい、と思う。

ユーロダラーに比較して、左側の通貨フロアは、
少々へたれているように見えてしまう。
時期的なものかもしれない。
日本円のピットには、10数人のトレーダーしか数えられなかった。

建物的にはCBOTが伝統的ならば、CMEは近代的な雰囲気がある。
取引フロアの雰囲気もどことなく違う。
言葉で説明すると、どれも間違っているように感じてしまうのだが、
なんとなく違う気がする。

CMEの電子取引システムを「Globex2」という。
かつてはEurexの親会社であるDTBと連携していたが、
Eurex=CBOT同盟となったことで、形勢が逆転したような気がする。
対抗軸として、どこまで利便性を提供できるか、興味深いところ。