〜めざせヘッジファンド!〜
シカゴ絵日記

9月19日

オプション・マーケット・メーカーとは プライム社はCBOT横にあるこのビルの16階にある

オプションのマーケット・メーカー(値付け業者)については 『オプション−その基本と取引戦略』の8章に その概要が紹介されている。

自分が世話になっている会社は、 自己勘定で売買する独立系の会社だ。

先物だけでなく現物株のオプションもまた売買し、
シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールをあわせて
150人ほどのトレーダーがいるという。
またローカルのトレーダーに分析サービスを行っているという。

マーケット・メーカーは、ピットの中で
ブローカーが仲介する顧客からの注文に対して、相場を提示する。
(もちろんマーケット・メーカー、ブローカー同士の売買もある)

大豆オプションで見られる売買法は、メインとしては
マーケット・ニュートラルでボラティリティのサヤを取る、戦略のようだ。

先物、プット、コールの組み合わせにより
生じる相対的なズレから、利益を得ることになる。
例えば、コールの購入とプットの売りを合成すると先物の買いとなる。
この合成したものと、現在の先物値段にズレがあれば、 利益を出すことができる。

またポジションのリスクは、デルタを見てヘッジすることになる。

理論的には、この行為がマーケットに流動性と効率性を、提供することになる。
といっても、マーケット・メーカーは1社だけでなく、
ブローカーも慈善事業をしているわけでない
(執行が悪いとメシの食い上げになる)。
秒単位の判断力と、リスクヘッジの知識を身に付けていなくてはならない。