〜めざせヘッジファンド!〜
シカゴ絵日記


 

 

 

1月7日〜9日 フューチャーズ&オプションズ EXPO2000 (1)

 

今年で26回目となる、フューチャーズ&オプションズEXPO2000で

MKニュース社のお手伝いをする。

 

出展数は109から115に増加しているが、残念ながら、いつもは大きく陣取るという

Omega社の出展が無かった。

関係者によると、「経営者が代わったからじゃないか」ということだが、

個人的には「新製品の開発にまたミスった?」という冗談の方が、信憑性を感じてしまう。

 

  

 

写真左がCBOTのブース、右がEurexのブース

隣り合わせになっていて、その間にa/c/eのコーナーが配置されている。

 

Eurexは主力のEuro-Bund(ユーロ建てドイツ債)の売買高が、

2000年8月までで、昨年比△38.7%の1億573万6279枚で1位、

一方、CBOTのT-Bond(米30年物国債)は▼31.8%の4500万6113枚で5位と

どうみても明暗を分けている。

 

ちなみにEurexは、Euro-Bobl(3 1/2−5年物)が同期比△61.6%の4206万1463枚で6位

Euro-SCHATZ(1 3/4−2 1/4年物)が△196.6%の2692万7236枚で10位とベスト10に3つ入っている。

一方、CBOTのT-Notes(米10年物国債)は△31.3%の3127万50枚で9位。

 

あるブースの関係者は「ユーレックスCBOT取引所」と、冴えないCBOTを揶揄していた。

それにしても、ヨーロッパでこんなに債権先物が流行っている理由は何なのか?

ユーロの下落でしょうか?

 

CBOT関係者の方は、a/c/eをEurexの発展形と言っていた。

かつてのプロジェクトAとは、まったく違うシステムなのだそうだ。

その違いはアーキテクチャーがよりオープンだからということだが、

それ以上の説明は良く分からなかった。。。

 

152年の歴史を持つCBOTは、転換期をむかえていることは間違いなく、

2つの主流派は、少数グループのブレナン氏に嫌な仕事(=リストラ)を任せているとか、いないとか…

 

この日、7時にEurex主催の宴会があったそうで、

自分が敬愛するバンド、Little Featの生演奏があったのを後で知る。

涙の味を思い出す。

 

 

写真はドイツ取引所のブース

 

 

Eurexのシステムは、その50%親会社であるドイツ取引所100%出資のIT会社が開発したそうだ。

世界中からの注文をフランクフルトのホストがこなすのだから、素人考えでもたいした会社である。

また、マーケット・データのベンダーとしても商売している部門があるそうだ。

取引所がハイテク化するというよりは、情報会社が取引所をやっているような気持ちになる。

 

某取引所のシステムは、独自路線で日立が何年かかかって一から作り上げたというから、

同じ視点で見ては、双方に失礼なようだ。