〜めざせヘッジファンド!〜 |
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11月7日〜9日 フューチャーズ&オプションズ EXPO2000 (2) 今回のエキスポで印象的だったことは2つある。 どちらもキーワードは「IT」であったが、 1つは「グローベックス同盟、ユーレックス=CBOT同盟への包囲網整う」といったもの。 写真右はAtosEuronext社のエグゼクティブ・バイス・プレジデントのOliver
de Beaufort氏。 左はADX(オーストラリア・デリバティブ取引所)のマネージング・ディレクターのJohn
Herron氏。 ヒューロン氏は「テクノロジーが流動性を生む」と言い切る。 ドイツ製Eurexの成功に最も刺激されたのは、おとなりのフランスだったのかもしれない。 AtosEuronextは、Atosという、パリバ銀行の資本が13%入っているフランスのITプロバイダーと Euronext取引所のジョイントベンチャーだという。 Globex2を開発したのが、このAtosEuronextである。 AtosEuronextは、これからのキーワードになるクリアリングシステムや、 (開発したクリアリング21はCMEとNYMEXのシステムだったりする) その他金融システムの開発をしている。4000人の従業員がいるとか…。 開発した取引所システムをNSC(Nouveau Systeme de Cotation)といい、 Eurexのようにフランクフルト中心でなく、各取引所が(核となる部分は共通だが) 独自にカスタマイズできて、しかも取引所間で連携できるのが強みなのだそうだ。 そして現株や債権含め、上場商品ならなんでも24時間取引が可能だという。 Euronextは、パリ取引所(1998年にパリ証券取引所とMATIFが合併してできた)と アムステルダム取引所、ブリュッセル取引所が合併して 9月22日に正式発足したばかりの取引所である。 主力銘柄はMONEPというオプション部門にあるCAC40株価指数オプションで、 8月までの出来高が、前年比△22.3%の5479万5638枚と、世界4位である。 またMATIF部門のEuro
Notional Bondも3304万9313枚で世界8位。 取引所としてもパリ取引所は、CMEを抜いて8月までの出来高が世界4位。 唯一出来高を減らしている3位のCBOTも、目と鼻の先にある。 Euronextのブースで、「赤ワイン」先物を上場したということで、 赤ワインのボトルをもらう。杯を交わした象徴といったところか? ADXも、2001年1月12日に営業予定の新興取引所である。 パリ取引所の資本が11%入っている。 AtosEuronextのNSCシステムによる、24時間完全電子取引所。 非常に早くて、安くて、簡単なのだそうだ。 ADXのライバルはSFE(シドニー先物取引所)。 将来のGlobex同盟への加入を見据えているが、 まずはGlobexの一角、SGX(シンガポール取引所)との連携を強めていくということで、 11月7日に合意に達した。具体的には、上場商品の相互乗り入れのようだ。 もちろん日本との連携にも関心があるという。CMEとの関連から、交渉相手は東証か? オープン・アーキテクチャーのシステム、低コストの電子取引、国際連携で流動性を作ろうという戦略のようだ。 取引所のハイテク化を独仏が競争する構図が面白い。時代はヨーロッパか。 写真の左がMEFF(スペイン金融先物取引所)。9月6日にGlobex同盟に加入したばかり。 右がBM&F(ブラジル取引所)。商品先物の割合は5%に満たないという。 個人的にはフロアが見られるところが楽しい。いつまであるのか怪しいので、ぜひ見に行きたい。 Globex同盟は、これに加えてCME、SGX、CDX(カナダ・デリバティブ取引所=モントリオール取引所)、Euronext 分からないことだらけだが、少なくとも時代が動いていることを体感できるだけで、 このエキスポは一見の価値がある。 |
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