ラッセル・サンズ Russell Sands
トレーダー養成機関、初代「タートルズ」の1人
債券トレーダー、カード・ゲームやブラックジャックのギャンブラー、ラスベガス世界バックギャモン選手権でのチャンピオン、ニューヨーク先物取引所のローカルズを経て、「タートルズ」に採用される。タートルズを破門されてまで、門下生のみが知る奥義を『タートルズの秘密』で初めて明かした。


ラッセル・サンズは、独立のトレーダー、CTA(商品投資顧問業者)であり、トレードセミナーの有名講師でもある。1983年と1984年にリチャード・デニスとウィリアム・エックハートによって採用され、トレーニングを受けたトレーダーのエリート集団、初代「タートルズ」の1人でもある。

サンズはニューヨーク大学で経済学と企業管理の学士号、そして金融の修士号を収める。

「大学生のとき、私はポケットに20ドル入れてポーカー・ゲームをやりに行き、その月の残りの生活費を十分に払えるだけの金を稼いだ」と著書の中で回顧している。

その後、1970年代後期に債券トレーダーとして働いたが、まもなく1980年代初期のウォール街の不況の犠牲者になってしまった。より頼りになる何かを探して、彼はそれまでの副業であったカードゲームを本業とすることにした。バックギャモン選手権に参加してあちらこちらを旅する一方、ブラックジャックのために定期的にラスベガスに立ち寄ったのだ。1980年6月、彼はラスベガス世界バックギャモン選手権で優勝した。それは皮肉にも、常勝のブラックジャック・プレーヤーであった彼が、ラスベガスの全てのカジノから排除された翌年のことだった。

ラッセル・サンズは後に「タートルズ」として知られることになるグループに加わった。 彼は2000人以上の応募者の中から選ばれた14人の1人になったのだ。タートルズの師匠であるリチャード・デニスは、高度の経済学の学位と実地のギャンブルの経験ゆえにラッセル・サンズを採用したのだという。

(『タートルズの秘密』より抜粋)