アメリカの文化的グローバリズムの代表として考えられる「ディズニー」。そのコンテンツは文字どおり全世界を席巻した。なぜミッキーマウスやドナルドダックは それだけのポピュラリティを獲得できたのか。その一見一様に見えるそのコンテンツは、実はその文化あるいは歴史背景、社会的コンテクストにより別個の意味を与えられている。我々の身の回りに氾濫しているディズニー「文化製品」について、そのシステムがどう なりたっているのか、そのコンテンツはいかなるイデオロギーと構造に裏打ちされている のか、そのような「文化的」氾濫をひきおこすディズニー社とはいかなる存在なのかといった問題について光をあて、「ディズニーとは何か」という問いに対し答えを見出そうとする意欲作である。
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