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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/24 11:01, 提供元: フィスコ ラキール Research Memo(1):LaKeel製品が好調で業績上方修正*11:01JST ラキール Research Memo(1):LaKeel製品が好調で業績上方修正■要約 1. アプリケーションの開発・運用の支援を通じて企業のデジタル化・DX推進をサポート ラキール<4074>は、アプリケーションの開発・運用を支援するLaKeel事業を展開し、ユーザー企業のデジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)推進をサポートしている。主力はプロダクトサービスで展開する、クラウド型デジタルプラットフォームLaKeel DX及びLaKeel DX上で稼働する部品としてのアプリケーションなど製品サービスである。ユーザー企業は必要な期間・必要な機能の対価を支払うことで、常に新たな機能をスピーディに活用できるうえ、クラウド上でアプリケーションを開発し運用することもできる。このほか、LaKeel製品を最大限に活用し膨大なデータを分析するためのコンサルティングサービスや、システムの開発・保守を行うプロフェッショナルサービスなども提供している。 2. 部品を組み合わせるだけの「サステナブルソフトウェア」でアプリケーションを開発 LaKeel DXの強みは、高い柔軟性・自由度、高速開発、IT投資効率の向上、保守・運用の省力化にある。ユーザー企業は、LaKeel製品の高い柔軟性・自由度によって、機能部品(コンポーネント)を組み合わせるだけでビジネスに必要な業務アプリケーションを短期間で自ら開発できる。また、機能部品やデータを常に最新に保つことができるためIT投資の効率が向上、それにより保守・運用の省力化が可能となるため複雑な運用業務からユーザーを解放することができる。この結果、複雑なレガシーシステムが抱える「技術的負債」を、ビジネスとともにシステムが成長し続ける「技術的資産」に変換できるようになる。こうした「サステナブルソフトウェア」であるLaKeel製品に対する認識が、足もとで大手企業を中心に広がっているところである。 3. LaKeel HRの好調などにより2025年12月期中間期は好業績、通期業績予想を上方修正 2025年12月期中間期の業績は、売上高が4,284百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益が606百万円(同38.9%増)と好業績だった。LaKeel HRなどLaKeel製品が好調に推移したことでライセンスなど製品サービスが大きく伸び、売上総利益が大幅に増加したことが要因である。このため、2025年12月期業績予想について同社は、売上高は期初予想に据え置いたが、営業利益で112百万円上方修正し、売上高8,657百万円(前期比8.6%増)、営業利益912百万円(同62.9%増)を見込んでいる。下期も引き続き主力のLaKeel DXや強化中のLaKeel HRなどのライセンス販売に注力する計画で、コンサルティングサービスの回復も見込まれている。ただし、修正予想が保守的なこともあり、通期の営業利益は再上方修正される可能性があると考えられる。 4. LaKeel HRの伸びが加速、来期も強い成長を期待。中期的にはHRニーズをさらに取り込みへ 成長戦略としては、LaKeel製品を中心とする製品サービスで収益性の向上と高成長を狙い、コンサルティングサービスで成長性を押し上げ、プロフェッショナルサービスでは安定性と継続性を重視する方針である。そのため、特にLaKeel製品のラインナップ拡充に注力する計画である。長期的にはユーザー企業のさらなるDXに向けてアップセルとクロスセルを推進し、ユーザー企業のLTV(顧客生涯価値)を最大化していく考えである。さらに、部品の組み合わせという独自のアプリケーション部品産業を創出し、LaKeelエコノミーを構築する狙いである。足もとではLaKeel HRを中心にLaKeel製品の伸びが加速しているため、2026年12月期も強い成長が期待でき、中期的にも人事関連ニーズを広く取り込んで成長を続けていくことになると思われる。 ■Key Points ・クラウド型デジタルプラットフォームLaKeel DXにより企業のデジタル化・DX推進を支援 ・部品としてのソフトウェアを組み合わせるだけで必要な業務アプリケーションを開発可能 ・LaKeel HRなどの成長により今期業績予想を上方修正、来期〜中期的も成長持続を予想 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光) 《HN》 記事一覧 |