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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/10/11 09:17, 提供元: フィスコ 10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは878ドル安、対中関係悪化を警戒*09:17JST 10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは878ドル安、対中関係悪化を警戒■NY株式:NYダウは878ドル安、対中関係悪化を警戒 米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は878.82ドル安の45479.60ドル、ナスダックは820.20ポイント安の22204.43で取引を終了した。 人工知能(AI)の強い需要期待を受けた買いの流れが続き、寄り付き後、上昇。その後、トランプ大統領が中国製品に対する関税率の大幅引き上げを示唆し、対立深刻化を警戒した売りが加速し、大幅下落に転じた。さらに、行政管理予算局長が連邦職員の解雇計画を発表すると、終日売りが先行し、終盤にかけ下げ幅を拡大し、終了。セクター別では食品・飲料・タバコが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。 統合型レアアース生産企業のMPマテリアルズ(MP)は中国のレアアース輸出規制強化に対し、トランプ大統領が対抗策を検討していると警告し、一段と買われた。半導体のエヌビディア(NVDA)や携帯端末のアップル(AAPL)などは中国のエクスポ―ジャーが大きく、下落。半導体のクアルコム(QCOM)は中国当局が独禁法違反の疑いで同社を調査していると発表し、大幅安。 化粧品小売りのエスティローダー(EL)やディスカウント小売のアマゾン(AMZN)など中国からの輸入依存度が高い小売りは大幅安となった。保険のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は自動車部品のファースト・ブランズ破綻関連の保険請求拡大を警戒し、売られた。エネルギー会社のシェブロン(CVX)やエクソン(XOM)などは原油価格の下落に連れ収益減懸念にそれぞれ下落。 投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.81から22.44まで上昇し、ほぼ2カ月ぶりに20を突破した。 (Horiko Capital Management LLC) ■NY為替:米中貿易戦争の激化を警戒、リスクオフ 10日のニューヨーク外為市場でドル・円は152円70銭から151円17銭まで下落し、151円18銭で引けた。自民・公明連立解消が報じられ、高市総裁の政策を織り込んだ円売りが大きく後退。さらに、米トランプ大統領が対中製品の関税大幅引き上げに言及し、米中貿易戦争激化懸念にリスク回避の円買い、長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。 ユーロ・ドルは1.1560ドルから1.1631ドルまで上昇し、1.1613ドルで引けた。ユーロ・円は176円69銭から175円68銭まで下落。ポンド・ドルは1.3267ドルから1.3370ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8064フランから0.8000フランまで下落した。 ■NY原油:大幅続落、一時58.70ドルまで値下がり NYMEX原油11月限終値:58.90 ↓2.61 10日のNY原油先物11月限は大幅続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比−2.61ドル(−4.24%)の58.90ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.70−61.67ドル。イスラエルとイスラム組織ハマスは停戦で合意したことから、供給不安への懸念は和らいだ。さらに、トランプ米大統領が対中関税の大幅な引き上げを示唆したことから、リスク回避的な売りが観測された。アジア市場で61.67ドルまで買われたが、その後はじり安となり、米国市場の後半にかけて58.70ドルまで一段安となった。通常取引終了後の時間外取引では主に58ドル台後半で推移。 ■主要米国企業の終値 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率) バンクオブアメリカ(BAC) 48.65ドル -1.14ドル(-2.28%) モルガン・スタンレー(MS) 151.86ドル -4.41ドル(-2.82%) ゴールドマン・サックス(GS)764.36ドル -15.60ドル(-2.00%) インテル(INTC) 36.37ドル -1.43ドル(-3.78%) アップル(AAPL) 245.27ドル -8.77ドル(-3.45%) アルファベット(GOOG) 237.49ドル -4.72ドル(-1.94%) メタ(META) 705.30ドル -28.21ドル(-3.84%) キャタピラー(CAT) 491.30ドル -9.06ドル(-1.81%) アルコア(AA) 35.02ドル -1.98ドル(-5.35%) ウォルマート(WMT) 101.84ドル +0.07ドル(+0.06%) 《ST》 記事一覧 |