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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/05/19 05:38,
提供元: フィスコ
富士紡ホールディングス---25年3月期は2ケタ増収・大幅増益、研磨材事業が2ケタ増収・大幅増益に
*05:38JST 富士紡ホールディングス---25年3月期は2ケタ増収・大幅増益、研磨材事業が2ケタ増収・大幅増益に
富士紡ホールディングス<3104>は15日、2025年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比18.8%増の429.12億円、営業利益が同129.8%増の64.76億円、経常利益が同103.7%増の66.75億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同111.4%増の44.77億円となった。
研磨材事業の売上高は前年同期比43.9%増193.07億円、営業利益は同334.8%増の47.29億円となった。超精密加工用研磨材の半導体デバイス用途(CMP)は、生成AIの普及によるHBMなどのメモリや最先端ロジック向け半導体の需要の増加とそれに伴う一部ユーザーの在庫水準の引き上げにより受注が増加した。シリコンウエハー用途は、汎用品用途の需要は弱いものの、先端品用途の需要は堅調で一定水準の売上を確保した。ハードディスク用途はデータセンター向けの需要が戻り、液晶ガラス用途では期後半からTV需要の増加によってパネルの消費も加速し、受注も回復した。
化学工業品事業の売上高は前年同期比7.6%増の134.74億円、営業利益は同37.0%増の12.17億円となった。機能性材料、医薬中間体および農薬中間体などの受託製造は、農薬関連で世界的な在庫調整が継続しているも
のの、半導体を含む電子材料市場の緩やかな拡大と在庫調整の一巡により需要が回復し、受注が堅調に推移した。また、新規製品への取り組みが奏功し、工場の稼働は改善した。
生活衣料事業の売上高は前年同期比0.2%増の69.67億円、営業利益は同25.0%減の5.86億円となった。繊維素材は、物流費やエネルギーコストの高騰に加え、円安の影響を受けたことにより、厳しい環境が続いた。繊維製品は、量販店の店舗減少や消費者の節約志向の高まりにより苦戦した。一方、ネット販売では、SNSや検索広告などのWebマーケティングを強化し、ネット専用製品を拡充することで、効果的な商品訴求を図った。また、高品質な日本製品が評価され、海外向け販売は好調に推移した。しかし、円安の進行に伴う原材料や資材の価格高騰が続いており、利益面では粗利率が低下した。
その他の売上高は前年同期比1.8%減の31.62億円、営業損失は0.57億円(前年同期比1.16億円減益)となった。化成品部門は、医療機器用部品およびデジタルカメラ用部品の受注が堅調となり、前年比で増収となった。金型部門は、自動車メーカーの品質不正問題、大手企業の経営統合の動きやEV化シフトの遅れにより、依然として不透明な状況が続いている。また、事務機器用金型が開発案件の端境期にあることや、車載コネクタやスマートフォン向けホットランナーの需要が低調であることから、厳しい状況が続いた。
2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.7%増の462.00億円、営業利益が同8.1%増の70.00億円、経常利益が同7.9%増の72.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.0%増の47.00億円を見込んでいる。
《ST》
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