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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/08 12:04, 提供元: フィスコ KeyH Research Memo(4):総合エンターテインメント企業グループとして成長を目指す(2)*12:04JST KeyH Research Memo(4):総合エンターテインメント企業グループとして成長を目指す(2)■KeyHolder<4712>の事業概要 (2) 映像制作事業 映像制作事業では、テレビ番組やMV(ミュージックビデオ)など各種映像コンテンツの企画・制作、製作委員会への参画による映画製作、映像制作スタッフの養成及び派遣、プロ向け映像機器のレンタル事業及びポストプロダクション事業などを行っているほか、2025年4月より新たに配給事業、CM制作事業、スタジオ事業の本格展開を開始した。主軸のテレビ番組制作では、同社の企画・制作力を生かして各テレビ局から依頼された制作案件を積極的かつ着実に継続してきたが、それが評価されて特番などさらなる新規案件の獲得につながり、特番がヒットすることでレギュラー番組化されるという好循環が増えている。現在では、「千鳥の鬼レンチャン(フジテレビ)」「熱狂マニアさん!(TBS)」「マツコの知らない世界(TBS)」などバラエティ番組を中心に、毎年10数本のレギュラー番組を制作するほどになっている。映画作品としては、俳優の阿部寛氏が主演を務めた「ショウタイムセブン」や、なにわ男子の長尾謙杜氏が初主演を務めた「おいしくて泣くとき」などの映画製作に携わっている。 企業別では、(株)UNITED PRODUCTIONSがテレビ番組やテレビドラマ、映画、CM、MVなどの映像制作事業、映像制作スタッフの養成及び労働者派遣事業を行っている。また、UNITED PRODUCTIONSの子会社として、(株)TechCarryが映像機器のレンタル事業やデジタイズ事業などを、TOKYO ROCK STUDIO(株)がバックオフィス業務とグローバル向け映像制作などを、(株)macaroniがテレビ番組やテレビドラマ、映画、CM、MVなどの映像制作事業などを展開、持分法適用会社の(株)闇がホラーサービス・コンテンツ・プロダクトの企画・制作・開発などを行っている。 (3) 広告代理店事業 広告代理店事業は大きくデジタル広告部門と広告代理店部門に分けられる。デジタル広告部門では、YouTubeを中心にTikTokやInstagram、Facebook、LINE Ads Platformなど広告媒体として価値が高まっているデジタル広告プラットフォーム向けに動画広告の制作・運用を行っているほか、タレントやアーティストのキャスティングなどを手掛けている。引き続きインターネット広告事業とインターネットメディア事業を展開し、映像やIPなどグループシナジーを生かして広告案件の受注拡大を推進するとともに、AI関連企業や車・バイク関連企業などの新たな分野にも積極的に進出することで業容の拡大を図る。そのため、体制整備や内製化推進による収益改善、新規顧客開拓によるポートフォリオ改善、グループ内案件への積極関与を進めている。広告代理店部門では、企業が要望するCMや販促案件に適した企画を立案しており、(株)セブン‐イレブン・ジャパンの大型の周年イベントなどインターネット・プロモーションを主軸に、2.5次元アイドルや実況配信者などとの新たな取り組みや、デジタル分野での広告案件の取得など様々な案件を手掛けている。 企業別では、(株)allfuzが広告企画開発やタレントのキャスティング事業、デジタル・コンテンツ事業、イベント企画などを手掛け、allfuzの子会社であるA.M.Entertainmentがモデル、タレントなどのマネジメント/エージェント業務を行うプロダクション事業を行っている。(株)FA Projectが、男性用脱毛サロンやフィットネスジム、ゴルフレッスンスクールのSNS向けデジタル動画広告の企画、制作、広告の運営・分析などを展開している。 (4) 物流事業 2024年10月にトポスエンタープライズを子会社化して物流事業を新たに開始した。トポスエンタープライズは、千葉、埼玉、大阪の3拠点を中心に全国への配送を行う運送事業及びアミューズメント機器を中心とした一般貨物の保管・倉庫事業を展開している。もともと同社の親会社だった(株)ガイア(パチンコホール)との取引から遊技台の保管・輸送などを得意とし、物流事業で自社車両113台と協力会社による全国ネットワークを有し、保管事業では遊技台15万台を扱っている。また、アミューズメントソリューションでは専用システムによる徹底した在庫管理・監視体制を構築している。 (5) その他事業 その他事業では、従来同社が展開していた不動産賃貸事業に加え、トポスエンタープライズが運営している卸売事業ではアミューズメントホール向け景品や通販商品、食料品関連など小売業向けの商品を取り扱っているほか、宿泊施設(人工温泉施設1店舗)とコンビニエンスストア(ミニストップ2店舗)を取り込んだ。その他にも、直近の2025年5月から、(株)Red Listを子会社化して飲食事業「Empire Steak House Roppongi(ステーキハウス)」を取り込んだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光) 《HN》 記事一覧 |