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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/10/17 12:07, 提供元: フィスコ アイル Research Memo(7):2025年7月期は予想水準の2ケタ増収増益で過去最高業績*12:07JST アイル Research Memo(7):2025年7月期は予想水準の2ケタ増収増益で過去最高業績■アイル<3854>の業績動向 1. 2025年7月期連結業績の概要 2025年7月期の連結業績は売上高が前期比10.2%増の19,294百万円、営業利益が同13.0%増の4,818百万円、経常利益が同11.3%増の4,767百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20.8%増の3,488百万円だった。予想(2024年9月6日付の期初公表値、売上高19,150百万円、営業利益4,800百万円、経常利益4,826百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,257百万円)水準の2ケタ増収増益で過去最高業績だった。売上面は企業の旺盛なDX需要を着実に取り込み、利益面はストック売上拡大や生産性向上効果も寄与して人件費の増加などを吸収した。全社ベースのストック売上高は同15.3%増の8,319百万円、ストック売上総利益は同14.8%増の4,894百万円、ストック売上総利益率は同0.3ポイント低下して58.8%、ストック売上総利益の販管費カバー率は同6.4ポイント上昇して83.8%となった。ストック売上総利益率は若干低下したものの、システムソリューション事業におけるシステム大型化に伴う月額保守料増加やクラウド商材導入増加、CROSS事業の安定成長により、ストック売上総利益の販管費カバー率は80%を超えた。 売上総利益は前期比9.1%増加したが、売上総利益率は同0.6ポイント低下して55.2%となった。人件費増加に加え、Windows10サポート終了に伴うPC入れ替えで利益率の低いハード売上高が増加した一時的要因も影響した。なお2024年4月よりクラウド関連仕入品の値上げがあったが、同年10月より価格対策(クラウド月額利用料金値上げ)を実施した。販管費は同6.0%増加したが、販管費比率は同1.2ポイント低下して30.3%となった。この結果、営業利益率は同0.6ポイント上昇して25.0%となった。営業利益の同555百万円増益の分析は、システムソリューション事業の売上総利益が同840百万円増加、Webソリューション事業の売上総利益が同47百万円増加、販管費増加で同331百万円減少(人件費増加で同228百万円減少、その他販管費増加で同102百万円減少)だった。総人件費は継続的な人事制度見直しと社員数の増加により同647百万円(8.8%)増加した。内訳は原価で同419百万円(12.3%)増加、販管費で同228百万円(5.8%)増加した。社員数は2025年7月期末時点で1,009名(採用数は2025年4月入社の新卒67名、通期でのキャリア採用27名)となり初めて1,000名を超えた。その他販管費ではTVCMや展示会出展による広告宣伝費・販促費、パートナー企業への紹介手数料、採用活動強化による採用費が増加した。なお、営業外費用に一時的費用となる株式需給緩衝信託設定手数料を計上した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》 記事一覧 |