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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/11/28 11:03, 提供元: フィスコ GセブンHD Research Memo(3):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱(2)*11:03JST GセブンHD Research Memo(3):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱(2)■G-7ホールディングス<7508>の事業概要 3. 精肉事業 精肉事業は、精肉小売店「お肉のてらばやし」を全国展開する(株)G-7ミートテラバヤシの事業である。2015年の子会社化以降は「業務スーパー」との同時出店戦略を推進し、店舗を拡大してきた。また、アンデス食品事業部を通じて首都圏の飲食店や給食・惣菜事業者向けに卸販売を展開している(2020年にアンデス食品(株)を子会社化後、吸収合併)。 2025年9月末の店舗数は「お肉のてらばやし」が184店舗、アンデス食品が13店舗の合計197店舗である。地域別店舗数は関東が71店舗と最も多く、次いで中部が40店舗、関西が37店舗、九州27店舗、北海道15店舗、中国5店舗、東北1店舗である。「お肉のてらばやし」に関しては全体の約9割が「業務スーパー」や「めぐみの郷」の店舗内出店であり、グループシナジーを高めながら店舗拡大を継続している。 4. その他事業 その他事業には、ミニスーパー「リコス」を運営する(株)G-7リコス・ストアズ、こだわり食品・プライベートブランド(以下、PB)事業を展開する(株)G7ジャパンフードサービス、農産物直売所「めぐみの郷」を運営する(株)G7アグリジャパン、女性向け健康体操教室「カーブス」のフランチャイズ展開やアウトレット店「RJ market」等を運営する(株)G7リテールジャパン、時計・ペット用品のEC販売等を手掛ける(株)G-7新流(2025年4月に新流より商号変更)などの事業が含まれる。2026年3月期中間期の売上構成比は、ミニスーパー事業が約4割、こだわり食品・PB事業が3割強と両事業で7割強を占める。 ミニスーパー「リコス」は東京都、神奈川県で展開しており、2025年9月末で54店舗(東京43店舗、神奈川11店舗)を出店している。1店舗当たり平均売上高は約1.8億円で「業務スーパー」の4割弱の水準である。2020年4月にユニー(株)から株式を取得し子会社化した時点では73店舗あったが、巣ごもり需要の一巡で売上低迷が続いたため、不採算店舗の整理を段階的に進めてきた。2023年4月に経営管理体制を刷新し、収益も徐々に改善している。 こだわり食品・PB事業では、地域の名産品・特産品を発掘し百貨店や専門店、ECショップなどで販売するほか、冷凍食品や加工食品等を中心に各種PB商品の開発・製造・販売を行っている。名産品・特産品については全国7千社超のメーカーから6万点以上の商品を仕入れている。 「めぐみの郷」は、2025年9月末で関西19店舗(兵庫16、大阪1、奈良2)、うち8店舗は「業務スーパー」内に出店している。生産者の委託販売方式を採用しており、販売額の約2割を手数料収入として売上高に計上している。このため商品の廃棄ロスリスクが抑えられ、安定した収益を獲得できるビジネスモデルである。 G7リテールジャパンは、フランチャイジーとして女性向け健康体操教室「カーブス」を25店舗(神奈川県)運営する。加えて、2024年にアウトレット店「RJ market」を1店舗出店するなど新業態にも挑戦している。また、EC事業の拡大を目的に2025年1月に子会社化したG-7新流は、時計やペット用品のEC販売などを展開する。売上高の約7割を占める時計販売については「NEEL(ニール)」の店舗名で横浜に2店舗出店している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》 記事一覧 |