| 携帯版 |
|
|
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/12/22 13:16, 提供元: フィスコ BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)*13:16JST BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)BRUNO<3140> ●DAIBOUCHOU 承知しました。ありがとうございます。 続いてお伺いします。トラベルグッズについては、インバウンド需要の拡大が追い風になっているのでしょうか。 ■BRUNO 塩田様 当社は心斎橋、新宿、渋谷といった主要都市の駅ビルに店舗を構えており、現在はインバウンドのお客様から非常に強い支持をいただいています。 ただし、インバウンド需要は情勢によって変動する可能性があります。そのため、インバウンドに過度に依存するのではなく、日本のお客様にも安定的にご利用いただけるよう、しっかりと販売力を強化していきたいと考えています。 本日は資料を用意しておりませんが、トラベルグッズについては、さらに機能性と価値を高めつつ、価格は据え置き、あるいは可能な範囲で引き下げる方向も検討しています。 本格的なトラベル雑貨を求めるお客様に的確に訴求し、売上と利益の向上につなげていきたいと考えています。 ●DAIBOUCHOU もう一点お伺いします。 御社のカタログギフトは、贈答用として非常に人気が高いと伺っています。多くのカタログギフトがある中で、なぜ御社のカタログギフトが選ばれているのでしょうか。 ■BRUNO 塩田様 本日は代表的な2種類のみをご紹介していますが、実際にはもっと多くの種類をご用意しています。贈る相手やご予算に合わせて選べるよう、幅広いラインナップを揃えていますので、ぜひ店舗やECサイトでご覧いただければと思います。 当社のカタログギフトは、特に結婚祝いとしてご利用いただくケースが多く、ギフト全体では当社商品の約55%を占めますが、カタログギフトに限ると約70%が結婚祝いです。 続いて、新築祝い、進級祝いといった用途が多く、結婚式場とのコラボレーションも視野に入れています。 また、当社のカタログギフトは、お求めやすさに加えてラインナップが豊富である点も選ばれている理由の一つです。 さらに、シーズンごとにパッケージデザインを変更しており、現在ご覧いただいているのは通常仕様のものですが、クリスマスシーズンにはフォレストグリーンを基調とした限定デザインも展開しています。 このように季節感のあるパッケージをご用意していますので、ぜひご注目いただければと思います。 ●DAIBOUCHOU ということは、同じ方に何度お贈りしても、その都度違う商品を選んでいただけるということですね。 ■BRUNO 塩田様 はい、そのとおりです。 ●DAIBOUCHOU 素晴らしいですね。確かに、おしゃれですし、コンパクトで持ち帰りもしやすい印象です。 ■BRUNO 塩田様 そうですね。非常に軽量で扱いやすい作りになっています。 ただ、その中には当社の商品がぎっしりと詰まっておりますので、ぜひ手に取ってご覧いただきたいと思います。 ●DAIBOUCHOU 承知しました。ありがとうございます。 続いて、業績についてお伺いします。 従来、4月から9月は赤字傾向が続いていましたが、直近では黒字に転換されています。 業績の季節性や収益性の改善について想像できますが、足元の業績状況について詳しく教えていただけますでしょうか。 ■BRUNO 塩田様 当社の今期第1四半期の決算についてご説明します。 売上は、先ほどご紹介したエアフライヤーなどのキッチン家電が好調に推移したこともあり、前年比で103%となりました。 しかし、売上増だけで営業利益の黒字転換を説明することはできません。営業利益が大幅に改善した主な要因は、物流費の削減です。また、在庫の適正化やSKU数の見直し、さらには生産作業の効率化も行ったことで、倉庫費用や物流費など販管費を抑えることができました。 さらに、私が入社後にコスト構造の見直しを進めたことも、利益改善に大きく寄与しています。 加えて、EBITDAもプラス7,500万円となりました。SKU数を約3分の1に削減したことや、在庫回転日数を大幅に短縮したことにより、キャッシュの創出にも成功しています。 このように、収益性の改善により、従来の赤字から黒字への転換を実現できたという状況です。 ●DAIBOUCHOU ところで、SKUというのは、最初の発注単位のようなものを指すのでしょうか。 ■BRUNO 塩田様 そうですね。SKUは、言い換えると「品目」と考えていただければわかりやすいと思います。 ●DAIBOUCHOU ということは、在庫を細かく管理し、生産サイクルも短くすることで、適正な在庫量をコンパクトに、あるいはスリムにしたということですね。 ■BRUNO 塩田様 はい。SKUというのは、色やサイズのバリエーションもSKUに含まれることになります。例えばドライヤーで同じモデルで黒色と白色の2種類ある場合、それぞれがSKUとしてカウントされます。 そのため、売れない商品は廃番にしたり、在庫をすべて売り切ったり、色やサイズのバリエーションを絞ったりしています。これは当社が一方的に決めるのではなく、お客様のニーズに基づいた対応です。売れない商品をSKUとして残す必要はないため、こうした整理を行うことで在庫数を減らすことができます。 さらに、売れない商品を適切に販売すること、売れる商品でも過剰に仕入れないことなどを徹底しています。 これらの取り組みが、結果として利益改善に大きく寄与していると考えています。 ●DAIBOUCHOU ということは、売れ筋商品に絞ったということですね。 ■BRUNO 塩田様 はい、おっしゃる通りです。 ●DAIBOUCHOU 通常、増収すると在庫もそれに応じて増えるのが自然ですが、前期末より在庫を27%も削減されたと伺っています。 どのようにして在庫管理の効率化を実現されたのでしょうか。 ■BRUNO 塩田様 これまでは、メーカーによくある傾向として、欠品や機会損失を避けるために、在庫を多めに抱える傾向がありました。 私が社長に就任して1年が経過しましたが、最初に最も気になったのは過剰在庫の問題でした。回転していない商品が多く存在しており、これをどう改善するかが課題でした。 そこで、先ほど申し上げたように、品目やSKUの削減を行いました。売れない商品は値下げして販売し、売れる商品については発注を引き締めて適正な量に調整しました。在庫は資金が固定されることにもつながるため、ここは最優先で取り組む必要があると考えました。さらに、アイテムごとに適正な在庫日数を再定義し、在庫管理を徹底しています。 私自身も社長として多くの業務を行っていますが、在庫については週次で必ず実在庫を確認しています。結果として、在庫が減少したことで倉庫の必要面積も縮小し、固定費削減という副次的な効果も得られました。 BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)に続く 《MY》 記事一覧 |