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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/01/07 12:01, 提供元: フィスコ クイック Research Memo(1):上半期としての過去最高売上を達成、人材紹介が成長をけん引*12:01JST クイック Research Memo(1):上半期としての過去最高売上を達成、人材紹介が成長をけん引■要約 クイック<4318>は、1980年に設立された、「関わった人全てをハッピーに」を経営理念に「人材」「情報」ビジネスを展開する企業である。専門職・特定領域での人材紹介に特徴があり、既存領域で培ったノウハウを新たな領域へ横展開する事業成長モデルを採用している。現在は東証プライム市場に上場しており、主力の人材紹介を含む人材サービス事業に加え、リクルーティング事業、地域情報サービス事業、HRプラットフォーム事業、海外事業の計5事業を、同社とグループ企業で運営している。 1. 2026年3月期中間期の業績概要 2026年3月期中間期の連結業績は、売上高で前年同期比4.8%増の17,972百万円、営業利益で同2.1%増の3,863百万円、経常利益で同2.2%増の3,901百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で同16.6%減の2,598百万円となり、上半期の売上高として過去最高を記録した。人材サービス事業では、建設・看護師等専門職領域の人材紹介が順調に拡大し増収に貢献した。リクルーティング事業ではアグリゲーション型(特定の情報を複数のWebサイトから収集する検索エンジン)求人サービスが伸長、地域情報サービス事業も2ケタ増収となった。一方、低調な広告投資マインドの影響を受けたHRプラットフォーム事業と、米国の関税政策の影響を受けた海外事業は減収減益であった。なお、中間純利益は昨対比で大きく減益しているが、これは前中間期に713百万円計上されていた投資有価証券売却益が当中間期にはなかったことが主因である。同社は2026年3月末日までに、約1,070百万円の投資有価証券売却益を計上する計画としている。 2. 2026年3月期業績見通し 2026年3月期通期の連結業績は、売上高で前期比4.5%増の33,970百万円、営業利益で同0.8%増の4,570百万円、経常利益で同0.2%増の4,620百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同3.3%増の3,700百万円と、期初計画を据え置き増収増益の見通しだ。主力の人材サービス事業は看護領域への先行投資により増収減益となる見込みだが、リクルーティング事業と地域情報サービス事業が、それぞれIndeed(インディード)の営業強化や好調なコンサルティングサービスにより増収増益をけん引する見込みである。なお、HRプラットフォーム事業は広告売上げ減で減収減益となるが、海外事業は競合企業の増加及び先行き不透明な状況が見られるものの、欧米の拠点が牽引役となり増収増益を計画している。 3. 成長戦略 同社は2028年3月期に売上高42,000百万円、営業利益5,950百万円を目指す中期計画を掲げている。また、近年同社は投資先行型の戦略を取っており、下記業績推移のグラフにあるように2024年3月期から2026年3月期にかけての営業利益の伸びは低調に見えるものの、2027年3月期以降はここまでの投資が実を結ぶと考えている。中心となる戦略は、人材サービス事業における人材紹介のさらなる成長と、リクルーティング事業におけるクライアントエージェント機能の強化である。人材紹介においては、自社コンサルタントの採用・育成の強化だけでなく、運営サイトへの投資や積極的なプロモーション継続等により、既存専門職・特定領域の新規登録者の獲得とブランド力向上を図る。これに加えて、過去15年間にわたって同社成長のエンジンとなってきた、新規領域の開拓とノウハウの横展開という戦略を継続して推進する。リクルーティング事業においては、アグリゲーション型求人サービスのIndeedや求人ボックス等を軸とするものの、クライアントエージェントとして採用の上流工程からトータルな支援を提供できるよう、特定のサービスに偏らない総合的な提案力を強化する。これら中核分野の強化のため、M&Aも積極的に活用していく方針である。 ■Key Points ・2026年3月期中間期は過去最高の売上高を記録し、営業利益・経常利益ともに増益 ・2026年3月期は期初計画を据え置き、増収増益の見通し ・2028年3月期に売上高42,000百万円、営業利益5,950百万円を目指す ・成長戦略の中核は、人材紹介におけるブランド力の向上及び専門職・特定領域の横展開と、採用の上流工程から関わるクライアントエージェント機能の強化 (執筆:フィスコ客員アナリスト 西村 健) 《HN》 記事一覧 |