| 携帯版 |
|
|
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/02/25 11:07, 提供元: フィスコ グロービング Research Memo(7):コンサル事業を基盤にAI実装や事業の横展開によりビジネスモデル拡張を推進*11:07JST グロービング Research Memo(7):コンサル事業を基盤にAI実装や事業の横展開によりビジネスモデル拡張を推進■グロービング<277A>の中長期の成長戦略 1. 今後の成長の全体感・イメージ 同社はこれまで成長をけん引してきたコンサルティング事業を基盤としつつ、AIエージェントやクラウドプロダクト、動的平衡マネジメントといった要素を掛け合わせることで、事業規模の拡大と成長スピード加速を見据えた取り組みを推進している。従来の人的リソースに依存したコンサルティングモデルから脱却し、AIによる生産性向上と事業の横展開により高付加価値を追求することで、ビジネスモデルの拡張を進める。 基盤事業であるコンサルティング事業は、DXの実行・実装支援や新たな業界・地域への展開を進める。AIエージェント及びクラウドプロダクトについては、社内コンサルタントの省人化・高度化にとどまらず、将来的にはAIを活用したコンサルティングサービスや共同開発したクラウドツールの外販も視野に入れている。これにより、従来のコンサルティング売上に加え、プロダクトによる収益機会の創出を目指している。また動的平衡マネジメントを体系化し、日本企業の経営実務に即した汎用性の高い方法論として、海外を含めた展開も視野に入れている。 2. 経営体制案 同社は事業を成長させるための「ビークル」として、コンサルティング事業を中核に据えながら、AIエージェント及びクラウドプロダクト、子会社を含む複数事業を傘下に持つ経営体制を構想している。各事業を独立して展開するのではなく、相互に連携させることにより事業間シナジーの創出を図る。具体的な戦略としては、国内のAI関連企業を中心としたロールアップや、国内外のファンドと連携した海外スタートアップとの協業により、事業領域の拡張を進める。コンサルティング事業の上にAI・クラウドプロダクトなど多角的な事業を重ねることで、単一事業に比べて高い付加価値を生み出す経営モデルの構築を目指している。なお、同構想を実現するため、事業展開に応じて柔軟に経営体制や事業構造の見直しを行うとしている。 3. コンサルティング事業の成長戦略 同社のコンサルティング事業は、戦略構想策定や伴走支援など高付加価値領域を中心に展開してきた点が特徴である。国内の大手総合ファームでは比較的低単価の領域から参入し、徐々に高単価領域へシフトする成長モデルが一般的とされるが、同社は当初から高単価・高利益率の領域を主戦場としている。今後は、現在の高単価領域を起点として戦略実行やオペレーション変革支援など、より規模を取りやすい領域へとサービス範囲の拡大を進める。単価水準を維持しながら案件規模を拡大することで、高い収益性を保った成長を目指す。 人材面では、報酬制度、評価・育成制度、採用施策の3点を中心に強化を進めている。報酬については、年次昇給、追加的な給与改定、譲渡制限付き株式の導入により、個人の成果と企業成長を連動させる仕組みを整備している。評価・育成面では、短期的なプロジェクト成果に加え、長期的な成長に資する行動を評価指標に組み込み、次世代経営人材の育成を目的としたトレーニングも実施している。採用面では、ダイレクト採用やリファラル採用の強化に加え、専任チームの設置により採用チャネルの拡大を図っている。高い営業利益率を背景としてコンサルタントの待遇を充実させることで、優秀な人材の採用・定着を進める。 足元の実績によれば、1人当たり年間売上高は約6,000万円超と、国内主要コンサルティングファーム5社の約1,000万〜3,500万円を大幅に上回る水準にある。同時に約40%の売上高成長率を維持しており、高単価と高成長を両立している。アカウントの規模・数も順調に推移しており、2026年5月期は年間売上10億円以上の大規模アカウントが3社(前期比2社増)、1億円〜5億円のアカウントが16社(同4社増)へと伸長する見通しである。顧客粘着性の高いJI型コンサルティングを通じて、既存クライアントの深掘りと新規アカウントの獲得が同時に進展しており、足元の業績指標に反映されている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬) 《HN》 記事一覧 |