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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/04/14 12:02, 提供元: フィスコ シンシア Research Memo(2):コンタクトレンズ専業から事業多角化を進める*12:02JST シンシア Research Memo(2):コンタクトレンズ専業から事業多角化を進める■沿革と会社概要 1. 沿革 シンシア<7782>は2008年9月に設立され、同年11月に親会社(株)キャピタルメディカ(現 (株)ユカリア)(本社:東京都千代田区、病院経営支援、高齢者施設運営、その他医療周辺事業)からコンタクトレンズ製造・販売事業を譲り受けた。当初より、成長カテゴリーであった1日使い捨て、2週間交換、1ヶ月交換タイプの使い捨てコンタクトレンズに注力し、自社ブランドとしてクリアレンズでは「L-CON」シリーズを皮切りに「Eye Well」を、カラーレンズで「FAIRY」をリリースし、最近では、高機能な第三世代シリコーンハイドロゲル素材のクリアレンズ「シンシア S」と「pranair」、サークルレンズ「シンシア S Cleche」の販売を中心に展開している。また、自社ブランドに加え、眼鏡量販店や卸売企業などのプライベートブランドのOEM生産を展開している。同社はファブレス企業であり、レンズ製造の集積地である台湾や韓国、マレーシアのメーカーと提携し、コンタクトレンズの製造を委託している。 なお、主力のコンタクトレンズ事業の変遷は以下のとおりである。 (1) クリアレンズ(2009年〜) 2008年9月設立当初より、1日使い捨てコンタクトレンズ「L-CON 1DAY」のインターネットルートでの販売に注力し、2009年、1日使い捨てコンタクトレンズ「L-CON 1DAY EXCEED」、2週間交換コンタクトレンズ「2week CANVIEW」を販売開始し、クリアレンズ事業を拡大してきた。2014年9月には2週間交換タイプ「L-CON 2WEEK UV」を販売開始し、「L-CON」はインターネットルートでのクリアレンズの代表ブランドとなった。その後、ドラッグストア専用ブランドとして、2017年に「1day Eye Well」を、2022年には「2week Eye Well」を販売開始した。 2019年2月に酸素透過率に優れるシリコーンハイドロゲル素材を使用したクリアレンズ「シンシア 1DAY S」を、2020年7月に同素材の「シンシア 2WEEK S」を販売開始した。同ブランドの最大の特徴は、高い透過率で酸素不足を防ぐと同時に、独自技術による「うるおい層」で乾燥を軽減したことである。この戦略が奏功し、実際に眼科医、ユーザーから高い評価を受け、現在「シンシア S」シリーズは自社ブランドの6割以上を占める主力商品に成長している(サークルレンズを含む)。2022年2月には、ECサイト向けに同素材を使用した「pranair」を発売し、2026年2月には累計出荷箱数34万箱を突破した。また、2025年2月には機能性を高めた新製品として「シンシア 1DAY S 乱視用」を投入した。 (2) カラーレンズ、サークルレンズ(2010年〜) 2009年に視力補正を目的としないサークルレンズ、カラーレンズが「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下、医薬品医療機器等法)の規制対象となったことを契機に、クリアレンズで培ったノウハウを生かし、2010年3月に1ヶ月交換カラーレンズ「FAIRY」を発売した。その後は、カラーレンズの需要の高まりとともに、デザイン、使用期限などのニーズに対応するため、「Miche Bloomin’」「EYE BEAUTY」「EYEDDiCT」「Select FAIRY」など多くのシリーズを発売した。2026年3月時点では、2024年に発売した「FAIRY 1month」に加え、2020年に発売した「FAIRY 1day Shimmering」と2022年に発売した「FAIRY 1day NEUTRAL」を展開している。 サークルレンズについては、2012年・2013年に1日使い捨てを、2014年に2週間交換を市場投入した。2021年、2023年には、シリコーンハイドロゲル素材をサークルレンズに採用し、サークルレンズ「シンシア S Cleche」シリーズとして1日使い捨てと2週間交換を販売開始した。 2. 会社概要 同社は、使い捨てクリアレンズを中心としたファブレスのコンタクトレンズ製造・販売会社である。クリアレンズのほか、カラーレンズ、サークルレンズを展開し、国内ではコンタクトレンズの売上高ランキング上位に位置する。また、成長に向け、2022年12月にはクリニックのコンサルティング事業を譲受、2023年11月にはリユース業界向けPOSシステム開発・販売事業を連結子会社化するなど、事業の多角化、収益基盤の強化を進めている。2016年12月の東京証券取引所(以下、東証)マザーズ上場後、2017年12月に東証第一部に市場区分を変更、2022年4月には東証の市場再編に伴いスタンダード市場に移行した。また、2022年3月より監査等委員会設置会社に移行し、ガバナンス体制強化と経営効率化を図った。 3. 販売チャネル 2014年8月に、(株)カラコンワークスを設立し、カラーレンズの自社ECサイト「FAIRY REPUBLIC」での直販や楽天、Amazonなどへの出店を強化した。2019年2月に販売開始した次世代素材のシリコーンハイドロゲルを採用した「シンシア 1DAY S」は、機能性の高い差別化商品として、処方施設(消費者が眼科医の処方箋を持ち込んで購入する眼鏡店やコンタクトレンズ量販店)でのみ販売する。 2021年11月には、小田急電鉄<9007>が運営するECサイト「小田急みんなのコンタクト」を展開する(株)ジェネリックコーポレーションの株式を100%取得し、ECサイト店舗「みんなのコンタクト」での直販と、楽天、Amazonなどへの出店により販売を強化している。2017年に販売開始した、ドラッグストア専用コンタクトレンズ「1day Eye Well」は、2022年2月、「Eye Well」ブランドの拡販に向け、ドラッグストアを中心にコンタクトケア商品の強力な販売チャネルを持つ卸売りの(株)大木(本社:東京都文京区、大木ヘルスケアホールディングス<3417>の子会社)と、同年3月販売開始の「2week Eye Well」の独占販売契約を締結し、販路拡大を進めている。2025年3月には、ターゲットごとのプロモーション展開と、製品開発への市場ニーズの迅速反映に向け、子会社のカラコンワークスがフリューのECサイト「Mew コンタクト」を含むカラーコンタクトレンズ販売事業を譲り受けた。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 若杉 孝) 《HN》 記事一覧 |