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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/07/22 18:00, 提供元: フィスコ 22日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で3日続伸、銀行株安で上値は限定*18:00JST 22日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で3日続伸、銀行株安で上値は限定22日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比135.89ポイント(0.54%)高の25130.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.40ポイント(0.39%)高の9075.60ポイントと3日続伸している。ハンセン指数は2021年11月以来、約3年8カ月ぶりの高値水準を切り上げた。売買代金は2660億7340万香港ドル(約5兆101億円)となっている(21日は2630億1240万香港ドル)。 前日の好地合いを継ぐ流れ。大型インフラ投資が引き続き材料視されている。チベット自治区を流れるヤルンツァンポ川の下流で19日、世界最大級の大規模水力発電ダムが着工された。同プロジェクトの総投資額は約1兆2000億人民元(約24兆8200億円)規模に上り、市場では景気刺激策の一環だとの見方が広がっている。また、米政府高官が利下げに言及する中、米長期金利の先安感が強まっていることもプラス材料だ。ただ、上値は限定的。このところの上昇で売り圧力が意識される中、ハンセン指数なども安く推移する場面がみられた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が7.2%高、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が6.1%高、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が5.1%高と上げが目立った。 セクター別では、ゼネコン、素材(セメント・鉄鋼)などインフラ建設関連が高い。中国交通建設(1800/HK)が7.6%、中国鉄建(1186/HK)が6.0%、中国中鉄(390/HK)が4.5%、安徽海螺水泥(914/HK)が2.5%、中国西部水泥(2233/HK)が1.6%、鞍鋼(347/HK)が6.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.4%ずつ上昇した。発電設備のハルビン電気(1133/HK)が8.1%高と続伸(前日は28.6%高)している。そのほか、建設機械メーカー大手の中国龍工HD(3339/HK)が15.8%高。中間決算の29〜45%増益見通しが好感されている。巨大ダム工事の特需も期待された。 香港不動産セクターもしっかり。長江実業集団(1113/HK)が2.7%高、新世界発展(17/HK)が2.3%高、領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.9%高、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.3%高で引けた。 消費セクターも物色される。中升集団のほか、スポーツ用品の中国動向(3818/HK)が10.5%高、レストランの九毛九国際HD(9922/HK)が6.9%高、家電のTCL電子HD(1070/HK)が3.8%高、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)と免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)がそろって3.3%高、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が2.3%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が2.1%高で取引を終えた。 半面、中国の銀行セクターはさえない。交通銀行(3328/HK)が1.6%、中国建設銀行(939/HK)が1.2%、中国農業銀行(1288/HK)が1.3%、中国工商銀行(1398/HK)が1.0%ずつ下落した。 本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.62%高の3581.86ポイントで取引を終了した。電力設備・工事やゼネコン、セメントなどインフラ建設関連が高い。石炭・石油、非鉄・鉄鋼、産金、消費関連、医薬、公益、運輸、不動産なども買われた。半面、銀行・保険は安い。自動車も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |