|  『魔術師たちのトレーディングモデル――テクニカル分析の新境地』より オプション取引の第一人者、マクミランの解説
 
ボラティリティ・トレーディングは、市場へのアプローチとして予測可能な方法である。ボラティリティはほとんど変わりなく一定のレンジの中で取引されている。
 それゆえに、原資産市場の実際の変動と比べれば、ボラティリティの動きは
 より正確に予測することが可能である。
 
(中略) 
ボラティリティを買う戦略は、初心者やプロを問わず、かなり多くのトレーダーに適している。これは自分の売買戦略の一部に加えるべきだ。
 しかし、ボラティリティを売る戦略はよりプロ的な売買戦略であり、
 それを試みる前にその戦略が自分の投資哲学に適したものであるかどうか検討する必要がある。
 もちろん、そうは言っても、確率分析に基づく厳格なアプローチをもってすれば、
 ボラティリティ・トレーディングから利益を上げることができる。
 真の優位性とは、適したポジションを建てれば―リスク限定・利益無限大のポジションであるが―
 比較的ストレスのない方法で相場にアプローチすることができるという点である。
 
(中略) 
その売買戦略の実践家は、株式市場全体がどのように変動しようとも、それに関係なく、夜ぐっすり眠れるということだ。
 
『魔術師たちのトレーディングモデル――テクニカル分析の新境地』[第9章 オプション市場におけるボラティリティ・トレーディング法 / ローレンス・マクミラン]から一部抜粋
 
 
 
 ローレンス・マクミラン 
マクミラン・アナリシス社の社長として、彼は個別株オプションの出来高の異常な増加を探すことによって、短期の株トレードを選び出すユニークな日刊のファックスサービス『デイリー・ボリューム・アラーツ』の執筆者であり、また、個別株、インデックス、先物オプションをカバーしているデリバティブ専門のニュースレター『オプションステラテジスト』を編集、発行している。彼は『デイリー・ストラテジスト』というニュースレターの編集者としても活躍している。マクミランは、www.option-strategist.com という株とオプションの短期トレードに関するウェブサイトを持ち、また、アメリカ、カナダ、ヨーロッパにおける多数のカンファレンス、セミナーや研究討論会でのオプションの戦略に関する人気の高い講演者である。 
彼は、『オプションズ・アズ・ア・ストラテジック・インベストメント(Options as a Strategic Investment)』と『マクミラン・オン・オプションズ(McMillan on Options)』という2冊のベストセラーの著者であり、また『コンサーバティブ・インベスターズ・ガイド・トゥ・トレーディング・オプションズ(The Conservative Investor's Guide to Trading Options)』の共著者である。1982年から1989年までの間、マクミランは、トムソン・マッキン証券で株式裁定取引部門の上級副社長を務め、1989年から1990年までは、プルーデンシャル・バッシュ証券でオプション専門取引部門を担当していた。 |