|   新版 バリュー投資入門 グレアムとバフェットを超えるためにブルース・C・グリーンウォルド,
ジャッド・カーン,
藤原玄,
長岡半太郎パンローリング
 A5判 574頁 2021年12月発売
 本体 3,800円  税込 4,180円
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 読者の声
 
 先人の知恵と知見を踏まえ、新しいバリュー投資の世界へ、ようこそ見えてきた新しい時代のバリュー投資!
 本書の第1版が出版されたのが2001年である。いまだに版を重ね、累計10万部以上が販売され、5カ国語に翻訳された。ビジネススクールの教授たちは今も本書を講義の教科書として使用している。だが、第1版から20年が経過し、経済状況は変化し、投資の世界は進歩した。バリュー投資はこの新しい環境に適応してきている。本書はこれらの新展開に対応するようにアップデートされたものになった。大恐慌期のベンジャミン・グレアムとデビッド・ドッドがバリュー投資という新しい道を切り開き、ウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーたちが1ドルの価値を持つ株式を50セントで買うことでその跡を継いだが、現在、そのような機会はもはや存在しない。
  本書はブルース・グリーンウォルドがコロンビア大学ビジネススクールで四半世紀にわたって教えてきたバリュー投資の講義が土台となっている。その講義と本書で彼が目指したものは、グレアム・ドッドの伝統を継ぐ投資家が取引の正しい側につく一助となることである。その手順とは、望ましい株式を検索し、それらを適切に評価し、正しい行動に時間を費やすべく調査戦略に磨きをかけ、そして投資家が資金を永久に失わないようにするリスク管理を行うことである。
  本書では成功しているバリュー投資の実務家たちを紹介し、そして、今までの業績を称え、彼らが現場で実際に何を行い、何を避けているのかも詳しくルポルタージュしている。
 
 目次監修者まえがき謝辞
 序文
 
第1章 バリュー投資――定義、特徴、結果、リスク、原理
 第2章 バリューを探す――トレードの正しい側を見つける
 第3章 バリュエーションの原理とバリュエーションの実践
 第4章 資産を評価する――簿価から再調達原価まで例1――ハドソン・ゼネラル
 第5章 収益力の価値例2――マグナ・インターナショナル
 第6章 成長
 第7章 「優良な」事業
 第8章 フランチャイズ銘柄のバリュエーション付録――フランチャイズ事業のリターン計算
 例3――WD-40
 例4――インテル
 第9章 調査戦略
 第10章 リスク管理とポートフォリオ構築
 第11章 投資家の横顔ウォーレン・バフェット――投資とは資本配分である
 ロバート・H・ハイルブラン――投資家に投資する
 ウォルター・シュロスとエドウィン・シュロス――簡潔に、割安に
 マリオ・ガベリ――プライベート・マーケット・バリューとカタリストを見極める
 グレン・グリーンバーグ――競争優位で株主利益を守る割安銘柄
 ポール・ヒラル――少数の企業に集中特化した投資
 ジャン・ハンメル――厳しい規律と徹底したファンダメンタルズの調査
 セス・クラーマン――安全域(マージン・オブ・セーフティー)の追求
 マイケル・プライス――安全域と経営陣の徹底分析
 トーマス・ルッソ――「50セント・ドル」銘柄を探し求めて
 アンドリュー・ワイス――専門知識からミスプライスを見つける
 彼らの活動を本書でも簡単に説明しているが、付随するウェブサイトでもプレゼンテーションの動画を閲覧することができる。
 
 著者紹介ブルース・C・グリーンウォルド(Bruce C. Greenwald)2001年から2019年まで、コロンビア・ビジネススクールのハイルブラン・センター・フォア・グレアム・アンド・ドッド・インベスティングのディレクターを務めた。2007年の創業以来、パラダイム・キャピタル・マネジメント会長、2007〜2011年にはファースト・イーグル・ファンドの調査部長、それ以降は上級アドバイザーを務めている。著書に『競争戦略の謎を解く』『スティグリッツのラーニング・ソサイエティ』などがある。
 ジャッド・カーン(Judd Kahn)ダビドソン・カーン・キャピタル・マネジメントのパートナー。カリフォルニア大学バークレー校で歴史学博士を修得。
 エリン・ベリッシモ(Erin Bellissimo)ノートルダム・インスティテュート・フォア・グローバル・インベスティングのマネジング・ディレクター兼コロンビア大学のハイルブラン・センターの創設時の理事。ペンシルベニア大学ウォートンスクールでMBAを修得。
 マーク・クーパー(Mark A. Cooper)MACアルファ・キャピタルマネジメントのCIO(最高投資責任者)であり、コロンビア・ビジネススクールの非常勤教授。コロンビア・ビジネススクールでMBAを、MITで理学士を修得。
 タノ・サントス(Tano Santos)コロンビア大学で、デビッド・L・アンド・エルシー・M・ドッド金融論教授兼ハイルブラン・センターの学部長。シカゴ大学で経済学博士を修得。
 
 本書への賛辞「このバリュー投資の決定版が完全に改訂され、議論を呼ぶXファクターとしてのグロースを取り上げている。グロースにいつお金を支払うべきか、また支払うべきではないのか。これは、グレアム・ドッドの伝統に深く根差している最も優秀な投資家たちが常に自問している逃れられない疑問である。第2版は優れた投資の主たる変数としてのグロースに対応することで、急速に変化する世界でアウトパフォームしようとしている賢明なる投資家たちのためにさらに多くの知恵と知見をまとめている」――ジョン・ミハルジェビック(MOIグローバル会長兼『バリュー投資アイデアマニュアル』[パンローリング]著者)「このバリュー投資の改訂版でグリーンウォルドとカーンは異彩を放っている。私はデスクに1冊置いておくが、あなたもそうすべきだろう。必携書だ」――ウェスリー・R・グレイ(アルファ・アーキテクトCEO兼『ウォール街のモメンタムウォーカー』[パンローリング]著者)
 「本書第1版はすぐに古典となった。第1版が出版された1999年、バリュー投資のスタイルは不人気で、それは今も同じである。刊行直後に発生したITバブル崩壊は、この歴史が証明しているバリュー投資戦略を打ち捨てた者たちにとっては残忍なものであった。改訂された本書は新しい内容も豊富で、より良いものとなっている。買うのだ、学ぶのだ、そして利益を得るのだ」――ビル・ミラー(ミラー・バリュー・パートナーズ創業者・会長兼CIO)
 「本書は真面目に取り組むすべての投資家の本棚にあるべきだ」――フィナンシャル・タイムズ
 「世界的な金融危機以降、特に2020年の今日に至るまで、『グロース投資』は『バリュー投資』を大幅にアウトパフォームしている。バリュー投資は終わったのだと言う者もいれば、グロース投資の成功は直近の優れた業績とパッシブ投資の隆盛による好循環によるものだと言う者もいる。世界の変化を受け入れることは重要だが、投資で基調となる優れた価値を生み出していることに関して、時間の試練に耐えた原則を見失わないようにすることも同じく重要である。本書はいずれの立場を取るかにかかわらず、投資家が理解しなければならない方法論に対するすこぶる有益なガイドである」――ハワード・マークス(オークツリー・キャピタルマネジメント共同創業者兼共同会長、『市場サイクルを極める』の著者)
 「本書は、真面目に取り組む投資家、そして投資を学ぶ者たちにとってはマストな1冊だ。学術界のバリュー投資の権威であるブルース・グリーンウォルドがジャッド・カーンとともに過去の著作を更新し、金融危機、パンデミック、そしてハイテク株をめぐる高揚期にバリュー投資のステップがどのように変化したか・変化しなかったかを探求している。今日50セントで売られている1ドル紙幣はほとんどないかもしれないが、グリーンウォルドとカーンは、本書で取り上げる一流投資家とともに、今日の市場を生き抜くための優れたガイドを提供している」――グレン・ハバード(コロンビア・ビジネススクール院長兼金融論・経済学のラッセル・L・カーソン教授)
 
 監修者まえがき本書は、コロンビア大学ビジネススクールのファイナンス系講座の関係者であるブルース・C・グリーンウォルド、ジャッド・カーン、エリン・ベリッシモ、マーク・クーパー、ならびにタノ・サントスによる“Value Investing : From Graham to Buffett and Beyond 2nd Edition”の邦訳であり、これは、かつて日本経済新聞社から出版され高い評価を得ていた『バリュー投資入門――バフェットを超える割安株選びの極意』の20年ぶりに改訂された第2版にあたる。 バリュー投資の始祖であるベンジャミン・グレアム由来の著者らのプログラムは資産運用の世界の名門講座でもある。それは、そのときどきの市場環境に対応した実際の運用結果から得られた知見が共有される場でもあり、ウォーレン・バフェットをはじめとした多くの実務家がそこで学びかつ教えてきた。本書は単に科学的な投資方略の源流であるだけではなく、この分野の最新の包括的なテキストである。
  ところで、投資はもともと優良な資産(「優良」の意味はさまざまだが)を対象にして、それが割安となっている状況を見極めて行うことが原則である。それゆえ、そこには本源的価値の評価が必ず伴い、したがって本文中にもあるとおり「バリュー投資」という言葉は冗長である。現に本書のスコープは必ずしも割安株の選択だけにとどまるわけではなく、広くバリュエーションにかかわる考え方と技法が説かれている。
  一方で、本書の初版が世に出た20年前と比較すると、現在の日本ではバリュー投資はすっかり色あせ、輝きを失っているように見える。そして多くの人は、バリュー投資とはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった定量的な指標で見て「割安」とされている銘柄に投資することだと思っているようだ……(続きを読む)
 
 序文1999年に本書の第1版を書き始めたとき、ベンジャミン・グレアムとデビッド・ドッドによって生み出されたバリュー投資は銘柄選択の方法としては色あせたものとなっていた。金融論の世界は30年にわたりEMT(効率的市場仮説)を奉じていたが、これはアクティブ運用が安定的に成功する可能性を否定するものであった。初期のインターネットバブルに煽られた強気相場はバリュー投資が依拠する分析面のあらゆる原則を無意味なものとしているかのようであった。ウォーレン・バフェットを除けば、バリュー投資を行う者は時代遅れであり、現代の経済的現実からかけ離れているとはねつけられていた。幸運なことに、2000〜2002年にかけてハイテク株やテレコム株が暴落し、その間、バリュー投資家がより優れたパフォーマンスを上げたことで、グレアムとドッドの方法論が再び注目されることになった。時を同じくして、EMTと相矛盾する学術的証拠が大量に公表される。統計的に構築されたバリュー株ポートフォリオは、十分なヒストリカルデータが入手できるほとんどすべての国の株式市場において、長期にわたり市場をアウトパフォームした……(続きを読む)
 第11章 投資家の横顔 セス・クラーマン――安全域(マージン・オブ・セーフティー)の追求セス・クラーマンが投資を始めたのは10代のころで、大学生のときにバリュー投資に出合った。彼は大学の夏休みの間とハーバード・ビジネススクールに入るまでの18カ月間、マックス・ハイネとマイケル・プライスの下で働いた。1982年に卒業すると、2人の教職員が自分たちの資産とほかの2つの家族の資産を運用する手助けをするために、彼を雇った。外部の投資アドバイザーについていろいろ調査した結果、彼らはクラーマンがさまざまな選択肢よりも見事に仕事をこなすであろうと判断した。これは資産運用の歴史のなかの最良の判断の1つにランクされなければならない。彼らはクラーマンをファンドマネジャーとしてザ・バウポスト・グループを設立し、2700万ドルの運用資産を手に、1983年初頭に投資を始めた。1999年末までに、運用資産は、多額の外部資金を調達することなく、20億ドルほどになっていた。この値は2019年末までに280億ドル超まで増大している。(続きを読む)(ウィザードブック323)
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