| 携帯版 |
|
|
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/07/07 13:45, 提供元: フィスコ たけびし Research Memo(5):2027年3月期はAI・半導体・再エネ関連向けでFA機器の伸長を見込む*13:45JST たけびし Research Memo(5):2027年3月期はAI・半導体・再エネ関連向けでFA機器の伸長を見込む■たけびし<7510>の今後の見通し 1. 2027年3月期の業績見通し 2027年3月期通期の連結業績は、売上高で前期比2.9%増の113,000百万円、営業利益で同5.5%増の4,310百万円、経常利益で同3.5%増の4,610百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同4.8%増の3,100百万円と増収増益を計画し、2期連続の過去最高更新を目指す。なお、2027年3月期は中期経営計画の最終年度であるが、売上高及び経常利益は目標水準には達していない。FA機器を中心とした基幹ビジネスの回復が想定より遅れていることに加え、当初想定していた大口案件の後ろ倒しやM&A投資が実行に至っていないことなどが主な要因となっている。さらに、中東情勢などによる先行き不透明感もリスクとして織り込む。一方、これまで進めてきた成長戦略の取り組み自体は着実に進展しており、M&Aなどを含めた成長施策により超過達成の可能性も視野に入れている。 売上高は、FA・デバイス事業では、下期にかけてFA機器の需要回復を見込んでいる。また、AI投資は引き続き堅調に推移すると見ており、半導体関連や再生可能エネルギー、食品関連を中心とした設備投資需要の継続を想定している。半導体・デバイス事業では、インド市場が引き続き成長をけん引するほか、国内でも太陽光発電関連のパワーコンディショナーや家庭用蓄電池向け海外製半導体の需要拡大を見込んでいる。一方、社会・情報通信事業では、医療機器が前期に好調だった反動減を想定するものの、環境商材は堅調な推移を計画している。 利益面では、人的資本への投資や次世代基幹システムの刷新、創立100周年に伴う記念行事、駅ホームなどへの広告宣伝といった先行投資により販管費は増加する見通しであるが、増収効果によって吸収し、営業利益以下の各利益項目で増益を見込んでいる。 2. 事業セグメント別の動向 (1) 産業機器システム 産業機器システムは、売上高で前期比7.5%増の42,550百万円、営業利益で同8.3%増の2,080百万円、営業利益率は4.9%(前期並み)を見込んでいる。FA機器では、AI・半導体・再生可能エネルギー関連向けが伸長するほか、長期化していた顧客の在庫調整が一巡する目途が立ちつつあり、下期にかけて需要回復を見込んでいる。加えて、装置システムでは、AI投資の拡大を背景とした半導体関連の需要の増加や、再生可能エネルギー・食品関連を中心とした設備投資需要の取り込み、さらにAI分野向けのレーザー加工機の伸長が増収に寄与する見通しである。 (2) 半導体・デバイス 半導体・デバイスは、売上高で前期比2.0%増の38,800百万円、営業利益で同29.4%増の1,100百万円、営業利益率は2.8%(前期比0.6ポイント上昇)を見込んでいる。インドにおけるインフラ・車載・AI関連ビジネスの成長が増収をけん引する計画である。国内では半導体関連顧客向けの拡大に加え、エネルギー分野における太陽光発電向けパワーコンディショナーや家庭用蓄電池向け半導体の需要増加を見込んでいる。また、過去のM&Aでののれん償却終了が利益率改善に寄与し、売上成長は小幅ながら、収益性は向上する見通しである。 (3) 社会・情報通信事業 社会・情報通信事業は、売上高で前期比1.8%減の31,650百万円、営業利益で同14.0%減の1,130百万円、営業利益率は3.6%(前期比0.5ポイント低下)を見込んでいる。電子医療機器では、前期に放射線がん治療装置やCT・MRI診断装置の更新需要が集中した反動により、一時的な減収を想定している。ただし、中四国エリアへの商圏拡大は継続しており、メディカルビジネスの成長基調に変化はない。情報通信では、DX関連(クラウド・AI活用)が引き続き堅調に推移する見通しである。また、冷熱・住設では、省エネ基準の厳格化や蛍光灯の製造・輸出入禁止を背景に、高効率空調機器やLED照明の需要増加を見込んでいる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔) 《HN》 記事一覧 |