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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/07/31 09:33, 提供元: フィスコ アピリッツ Research Memo(3):Webソリューション、デジタル人材育成派遣、ゲーム開発・運営事業などを展開*09:33JST アピリッツ Research Memo(3):Webソリューション、デジタル人材育成派遣、ゲーム開発・運営事業などを展開■事業概要 1. 事業セグメント別概要 アピリッツ<4174>は(1) Webソリューション事業、(2) デジタル人材育成派遣事業、(3) 推しカルチャー&ゲーム事業の3つの事業を展開している。 (1) Webソリューション事業 Webソリューション事業では、顧客が展開する、あるいは新規展開を予定しているITサービスを対象に、事業戦略に関するコンサルティングから開発、保守・運用に至るまで一気通貫で支援を行っている。具体的には顧客が練った事業戦略を理解及び分析し、エンドユーザーの行動シナリオやニーズを満たすビジネスモデル、業務プロセスの分析などを行い、戦略立案を行う。その後、ビジネスモデルに沿ったマーケティングのコンテンツに関する要件及びシステムの企画設計を行い、開発を実行し、サービスのリリース後は保守・運用まで請け負っている。同社は戦略策定、要件定義、企画設計、開発、保守・運用と全工程に対応できるため、工程間の連携を円滑にし、開発期間やコミュニケーションコストの抑制につなげている。また、デジタルマーケティングの支援サービス、セキュリティ診断サービスなども提供しており、既存ビジネスのデジタル化を推進する顧客のニーズに応じた支援を行っている。 (2) デジタル人材育成派遣事業 デジタル人材育成派遣事業は、Webソリューション及びオンラインゲーム事業で培った人材派遣機能と、2022年7月に子会社化したY’s、並びに2025年4月に同社グループへ加わったJUT JOYのIT人材派遣サービスを統合して展開している。顧客からの要請に基づき、プロジェクト遂行能力を有するデジタル人材を準委任契約で派遣し、その対価として収益を得るモデルである。派遣人材の採用強化と技術力向上による単価の引き上げにより、収益拡大を図っている。 (3) 推しカルチャー&ゲーム事業 推しカルチャー&ゲーム事業では、主にスマートフォン向けオンラインゲームの運営及びファンクラブサービスの提供を行っている。ファンクラブ運営を担うファンダム事業、ゲームの受託開発や運営移管を担う受託開発事業、そして同社グループのデジタル人材育成派遣の機能を組み合わせることで、推し活市場向け新規サービスの創出を図る体制を構築している。アイドルグループなどの有力IP(知的財産)を活用したゲーム運営やファン向けサービスを展開し、企画・開発・運営を一貫して行うことで、ゲーム運営及びファンコミュニティ運営に関するノウハウを蓄積している点が特徴である。 同社は2026年1月期より、報告セグメント名を従来の「オンラインゲーム事業」から「推しカルチャー&ゲーム事業」へ変更した。2025年6月にムービングクルーを吸収合併し、ムービングクルーが担っていたファンクラブサービスの企画・開発・運営を同セグメントに組み入れた。 同社はゲーム企画のプランニング、レベルデザイン、同時大量接続の処理技術など、過去の自社ゲームの開発・運営によって培ってきたノウハウを基にパートナー企業のオンラインゲームの受託開発、運営保守、運営移管、共同運営を行っている。現在の運営形態は、他社タイトルの開発・運営協力を他社名義で担う「受託開発運営」と、他社タイトルの運営を移管し、パブリッシュを同社名義へ切り替える「パブリッシュ切替運営」に整理されている。 受託開発運営では、「D×2 真・女神転生リベレーション」、非公開タイトル2本、新規の受託開発プロジェクトを運営パイプラインに置いている。パブリッシュ切替運営では、子会社のアピリッツ・ファンカルチャーパートナーが「乃木坂的フラクタル」「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」「けものフレンズ3」などを運営している。「乃木坂的フラクタル」は2024年12月にgumi<3903>との共同運営へ移行した後、2025年6月に同社へ運営サービスを移管し、現在は同社名義で運営するパブリッシュ切替運営のタイトルである。「けものフレンズ3」についても、2025年8月の分社化に伴い、同社の同子会社が継承して運営を継続している。 同社は、開発リスクの低減と早期収益化を重視し、自社投資による新規開発から、受託開発プロジェクトを主とする堅実な開発方針へシフトしている。また、外注工程の内製化や運営体制の効率化を進めており、ボラティリティが高いとされるゲーム事業において、安定的に収益を確保しやすい事業体制の構築を進めている。 2. 同社の強み及び競合環境 同社の優位性は、マーケティング、開発、クラウドインテグレーション、UI/UXデザインなど様々なスキルを持つ人材を擁しており、事業戦略におけるコンサルティングから事業企画、開発、保守・運用に至るまで、一気通貫でサービスを提供できる点にある。上流工程から包括的に支援を行うことにより、顧客の事業やサービスに関する理解を蓄積しやすい。そのため、顧客が新たな試みを行う際には最も理解度の高い同社への再発注率が高く、こうした既存顧客との継続的な取引基盤が同社の安定的な強みとなっている。 同社が競合となり得る企業を事業セグメント別に見ると、Webソリューション事業はSun Asterisk<4053>、テンダ<4198>、サーバーワークス<4434>、グッドパッチ<7351>、デジタル人材育成派遣事業はコンフィデンス・インターワークス<7374>などがある。推しカルチャー&ゲーム事業については、自社IP(知的財産)を保有しつつ、受託開発や運営移管などのサービスも提供している企業は現時点では存在しないと見られる。なお、同社が取り組んでいる案件は顧客からの問い合わせを契機としたインバウンドの案件が大半を占めており、競合企業とコンペになるケースは限定的である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬) 《MY》 記事一覧 |